今では手軽に中古パーツが購入できるようになったが……
ヤフオクやメルカリなど中古パーツの取引が簡単に、そして安全に行えるのはクルマ好きにとって嬉しいところ。しかし、すべての部品が思っているような状態でないことも多い。そんな中古パーツの買い方とは!?
まず言えるのは表題の通り、慣れていない方はとにかく新品の購入をオススメする。中古パーツの出品者に悪意があるときもないときも、どちらもその主観によって出品されているので、どちらにもして買う側とは見方が異なり、それが失敗につながることも多いのだ。
※写真はすべてイメージです。
注意点1:スポーツホイールはイチかバチかで買う!!
軽量で高剛性なスポーツホイールは、いくら高剛性とはいえ使い込まれると歪んでくることが多い。ぶつけていなくても、歪んできてバランスは取れず、走っていても振動が出てしまうこともある。
出品コメントに多く見られる代表格が、下記のふたつ。
「エア漏れはありません」→エアが漏れるようならもう絶対に使えません。
「歪みもないと思います」→バランサーで回してチェックならまだしも素人は雰囲気で書きがち。
こんな感じでコメントもあまりアテにならない。もう軽量ホイール系は使えたらラッキーくらいの価格のものだけを買うしかない。筆者も同じホイールを合計6本ヤフオクで購入。使えるのは4本だったこともある。それくらいの覚悟がないのだったら、鋳造品のスポーツホイールを新品で買うのがオススメ。17インチでも2万円台から購入できる。
注意点2:押したら戻ってくるからこのサス使えますも怪しい
車高調などのサスペンションでよくある出品者のコメントが、「手で縮めたら伸びるので、抜けはありません」というもの。確かにガスが抜けていたら帰ってこないが、じゃあ抜けているから健康状態はバッチリで本来の性能があるかはわからない。
「オイル漏れはありません」というコメントも綺麗にパーツクリーナーで掃除すれば、しばらくはオイルが滲んできたとしてもわからないくらいのこともある。全体的にオイリーな感じがないかをチェックするしかない。しかし、もし購入後にオーバーホールするとなると4輪で8~10万円は必要。もしかして新品買うのとそんなに変わらないのでは?
注意点3:マフラーも立派な消耗品なので中古で使えるのか!?
あまり知られていないがマフラーも消耗品。純正品は隔壁構造なのでほぼ劣化しないが、アフター品はグラスウールを使用しているので、それが徐々に劣化して音量が大きくなってしまうものもある。
また、パイプは熱と凍結防止剤にさらされて腐食の危機とも戦っており、徐々に溶接箇所なども劣化して割れてくることもある。それらのダメージは見た目ではなかなかわからない。
とはいえ、ホイールやサスペンションに比べれば、比較的ハズレが少ないパーツでもあるので、ビギナーには購入しやすい。
近年は大手中古パーツ専門業者が詳細な確認などをしてヤフオクなどで販売をしていることが多い。そういったパーツの場合、販売前に商品の確認をしているので比較的安心して購入できる。逆に完全な個人間取引は互いの主観の違いもあるのでトラブルになりやすく、よく確認してから入札、購入するようにしたい。