パーディは残念ながらタイヤトラブルでトップ10フィニッシュを逃す
NASCARといえば、アメリカでももっとも人気のあるモータースポーツ。そのトップカテゴリーは「カップ」シリーズとなり、その下に「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」というシリーズが並ぶ。そのトラックシリーズは今シーズン5戦目となる「Blue-Emu Maximum Pain Relief 200」が、マーティンスビルで4月8日(金)に開催となった。
このトラックシリーズへは、このナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーで、2018年にはシリーズタイトルも獲得している服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、今シーズンも若手ドライバー2名を起用して参戦している。
路面の状態が異なる複雑なトラックで戦いを挑む
第5戦の舞台となるのは、バージニア州にあるマーティンスビル・スピードウェイ。アウト側はアスファルト、ターンのイン側だけコンクリートという複合路面の1周0.526マイル(846m)のショート・オーバルとなる。HREがここに持ち込んだのは、「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA(タイラー・アンクラム選手)」、「#61 BAMA BUGGIES TOYOTA TUNDRA(チェイス・パーディ選手)」の2台のタンドラ。
雨天のため、事前に予定されていた練習走行と予選は中止となって、全200周で争われる決勝レースは、4月7日午後8時(東部時間)にスタートした。
61号車は17番手からスタート。走り出しではターンの立ち上がりでのトラクション不足に悩まされていたものの、46周目にトップ10内でポジションをキープし、3ステージ制の第1ステージでは50周目のチェッカーを9位で受けた。そのステージブレイクでは給油と4本のタイヤを交換するフルサービスを受けたのだが、コース上に留まった車両が多かったため、第2ステージでは23番手からスタート。そこから順位を上げていき第2ステージ終了時点では16位でフィニッシュ。
さらに最終ステージでも21番手からスタートし、163周目には15位まで順位を戻していたものの、172周目に他車と接触。左リアタイヤをカットしてしまってパンクに。ここでピットインをしたため3周の周回遅れとなってしまい、29位でフィニッシュした。
27番手まで後退した16号車は10番手でフィニッシュ
一方の16号車は、8番手からスタート。スタートでこそ出遅れたものの、第1ステージ終了時には10番手まで順位を上げたのち、そのステージブレイクでピットに戻り、24番手のポジションから第2ステージを迎えた。79周目にイエローコーションが出された際にピットに戻り4本のタイヤ交換と給油のフルサービスをした上で、27番手でコースに戻る。そのまま100周目のステージチェッカーで23位となったものの、ステージブレイクをそのままコースにとどまったことで最終ステージを10番手からスタートすることとなった。
そこからさらにポジションアップを狙ったものの、ポジションは大きく挽回することなく、10位でフィニッシュ。2戦連続でのトップ10フィニッシュを決めることとなった。
ナスカー・トラックシリーズ第6戦は、4月16日(土)にテネシー州にあるブリストル・モーター・スピードウェイで開催された「Pinty’s Truck Race on Dirt」。このブリストル戦はダートトラックで150周(75マイル)の開催となる。