上手に使えば10倍楽しいキャンピングトレーラー
昨今のアウトドアブームで大型のSUVやピックアップが人気ですが、一般的な乗用車のオーナーでも牽引トレーラーを追加することで、これまでより何倍も楽しいアウトドアライフを送ることができます。そこで今回は4月16~17日に愛知県国際展示場で行われたイベント「ビークルスタイル」にて見つけた、牽引免許不要で牽引できる小型のトレーラーを紹介しましょう。
幅広い趣味に対応できる入門用のベッドタイプ
近年のアウトドアブームによって、キャンピングトレーラーはこれまでより身近になってきました。そのなかでも入門用としてもっともおすすめなのが、ベッドタイプのコンパクトトレーラーです。ここで紹介するのは「ブラストトレイル」社製のカーゴトレーラーで、軽自動車登録できるコンパクトなサイズが特徴です。
ベッドタイプはその名のとおり、軽自動車の荷台がそのままトレーラーになったような形状が特徴で、広い荷台へ自由にキャンプギアを積むことができます。
また拡張性が高いのも大きな特徴で、写真のようにベッドに幌を装着したり、ベッド上にルーフトップテントを装着するのがポピュラーな使い方。こうすることでほとんどのキャンプギアをトレーラーに格納できるため、牽引する車両はSUVでなくてもOK。軽自動車やスポーツカーでもキャンプを楽しむことができます。
上手に収納すれば可能性無限大! コンパクトなコンテナタイプ
続けてご紹介するのが、さまざまな収納を備えたコンテナタイプです。箱型なので、荷物が雨に濡れる心配もなく、収納力もかなり高いのが特徴。引き出し式のシンクを内蔵した高機能タイプも続々登場しており、キャンプの相棒には最高のトレーラーと言えるでしょう。
写真は「RV IMPACT」社の「DEPLOY TRAILER」で、軽自動車登録でき、牽引免許不要かつ維持費が安いのも特徴です。側面の棚を引き出すことでそのままシンクになったり、手持ちのツーバーナーを置くのに丁度良いスペースも確保されており、キャンプ場での準備も素早くできますね。
コンテナ上にはルーフトップテントを装着できるため、すでに自分のキャンプスタイルが確立している人は、このトレーラーにキャンプギアをすべて詰め込むことが可能。キャンプ道具の収納場所に困っている人にもオススメです。
自転車やミニバイクを収納できるボックスタイプのトレーラー
お次は、フレームの上に四角い箱を乗せた形状のボックスタイプです。写真は先に紹介した「ブラストトレイル」社製の「ブラストカーゴ」という商品で、こちらも軽自動車登録できるサイズでもちろん牽引免許不要です。
ボックスタイプはこれを基本形に、後部に大きなハッチとスロープを装着してミニバイクや自転車を搭載したり、側面にハッチをつけて移動販売車に活用したりと、ユーザーのアイディアとカスタムによって用途は無限大に広がります。
ちなみにコンパクトなサイズのボックストレーラーでは車内でキャンプするには若干サイズが小さすぎるかもしれませんが、テーブルとチェアを設置して、好きな場所でテレワークできるモバイルオフィスに活用するなんて使い方もアリ! また上部にキャリアを装着すれば荷物を搭載することも可能。積載能力はかなりあります。
見た目もかわいい牽引免許不要のキャピングトレーラー
ここからは、牽引免許不要な750kg以下のトレーラーのなかから、おしゃれなキャンピングトレーラーを2台紹介しましょう。まずは「X-CABIN 300」というレトロなスタイルのアルミトレーラーです。コーナー部分にアルミならではの滑らかなカーブを描いたパーツを採用し、美しいスタイルも魅力ですね。
内部のキャンピング装備は、ユーザーの用途に合わせてオプションを組み合わせることで作るスタイル。そのため、快適な車中泊を重視する人や、高機能を重視する人、さらに荷物を積むために装備をあまり搭載したくない人など、ユーザーの使い方に合わせてカスタマイズできるようになっています。
往年のトラベルトレーラーそのままのに現代のテクノロジーで製造
最後に紹介する1台は、「SCAMP」製のキャンピングトレーラーです。SCAMPはアメリカ・ミネソタ州で1978年に創業したトラベルトレーラーの老舗。ファイバーで作られた外殻は超軽量で、キャンピング装備を備えながらも、750kg以下で牽引免許不要です。スタイルは古いトラベルトレーラーの外観を継承しつつ、最新のテクノロジーで日本での使用に最適化されたスペックとなっています。
レトロな雰囲気かつ軽量なボディということで、ビンテージカーなどで牽引する際にも最適です。近年ビンテージトレーラーは高騰傾向にあることからも、この手の最新式トレーラーは人気となっています。
さて、いろいろなトレーラーを見てきましたが、ここに紹介したトレーラーはすべて牽引免許なしで牽引可能な軽量トレーラーばかり。駐車スペースさえ確保すれば比較的簡単に導入でき、普段乗るのは乗用車でもOK。キャンピングスタイルを大きく変えるトレーラーに注目ですね。