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服部茂章率いるHREの16号車が13位でフィニッシュ! 2人の若手は初のダートコースに苦戦【2022NASCARトラックシリーズ】

今季初のアイシンカラーで臨むも上位入賞ならず

 アメリカでも最も人気のあるモータースポーツ、NASCAR(ナスカー)。そのなかでも、トップカテゴリーといえば、「カップ」シリーズである。さらに、その下に「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大シリーズとなるが、トラックシリーズでは、ナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーで、2018年にはシリーズタイトルも獲得している服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、今シーズンも若手ドライバー2名を起用して参戦している。

 4月17日、そのトラックシリーズが今シーズン6戦目「Pinty’s Truck Race on Dirt」を迎えた。その舞台となるのは、テネシー州ブリストルにあるブリストル・モーター・スピードウェイ。1周0.533マイル(858m)というショート・オーバルで、198mの2本のストレートをつなぐふたつのターンには最大28度の深いバンク角が付けられている。

 その路面はコンクリートで舗装されており、その上にダートを敷き詰めたダート・オーバルコースでの開催となった。3ステージ制で行われるレースは、第1ステージが40周、第2ステージは90周でチェッカーが出され、残り60周の合計150周で行われる。

 HREの「#16 AISIN Toyota Tundra」に乗るタイラー・アンクラム選手はここ2戦トップ10フィニッシュを獲得し、調子もよい。4組に分かれてレース形式で行われた予選(ヒートレース)では2組の4位を獲得し、20番手からスタートしたのだが、第1ステージの最終ラップで右リアタイヤのカットによりスピンを喫して他車と接触。

 そのため右リヤクオーターパネルも損傷。ステージブレイク中の作業で周回遅れにならずにコースに戻ったものの、車両のバランスが悪く、その後ピットインを繰り返し、第2ステージを28位で終えた。そして、ダート路面が徐々に乾いてきた最終ステージで、一気に20番手まで順位を上げていったところで、3ワイドでの走行中に接触があり、今度は右フロントタイヤのホイールのエアバルブが損傷。グリーンシグナル下でのピット作業を強いられ3周遅れとなってしまい、31位でレースを終えることとなった。

#61号車は13位でフィニッシュ

 一方、「#61 BAMA BUGGIES  TOYOTA TUNDRA」に乗るチェイス・パーディ選手は、土曜に行われた予選レースの2組目を9位で終え、33番手からスタートとなった。序盤の重くて湿り気のあるコンディションに苦戦し、第1ステージは周回遅れになってしまう。

 しかし、24周目のイエローコーションで、ラッキードッグ(1周、周回を戻してもらうレギュレーション)でトップと同一ラップに戻ることができ、28位で第1ステージを終了。このダートトラックが乾き始めていることからタイヤ戦略を仕掛けた61号車のチームは、ここで新品タイヤを投入。第2ステージを25位で終えた。

 そのままステージブレイクをコースに留まる作戦を取り、最終ステージを11番手からスタートすることとなった。その最終ステージでもフレッシュタイヤを装着した車両とのバトルを続け、ほぼトップ15位以内のポジションをキープし、最終的には13位でチェッカーを受けた。

 ナスカー・トラックシリーズは、続く第7戦「Dead On Tools 200」を、5月6日(金)にサウスカロライナ州にあるダーリントン・レースウェイの147周で開催する。

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