今季初のアイシンカラーで臨むも上位入賞ならず
アメリカでも最も人気のあるモータースポーツ、NASCAR(ナスカー)。そのなかでも、トップカテゴリーといえば、「カップ」シリーズである。さらに、その下に「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大シリーズとなるが、トラックシリーズでは、ナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーで、2018年にはシリーズタイトルも獲得している服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、今シーズンも若手ドライバー2名を起用して参戦している。
その路面はコンクリートで舗装されており、その上にダートを敷き詰めたダート・オーバルコースでの開催となった。3ステージ制で行われるレースは、第1ステージが40周、第2ステージは90周でチェッカーが出され、残り60周の合計150周で行われる。
そのため右リヤクオーターパネルも損傷。ステージブレイク中の作業で周回遅れにならずにコースに戻ったものの、車両のバランスが悪く、その後ピットインを繰り返し、第2ステージを28位で終えた。そして、ダート路面が徐々に乾いてきた最終ステージで、一気に20番手まで順位を上げていったところで、3ワイドでの走行中に接触があり、今度は右フロントタイヤのホイールのエアバルブが損傷。グリーンシグナル下でのピット作業を強いられ3周遅れとなってしまい、31位でレースを終えることとなった。
#61号車は13位でフィニッシュ
一方、「#61 BAMA BUGGIES TOYOTA TUNDRA」に乗るチェイス・パーディ選手は、土曜に行われた予選レースの2組目を9位で終え、33番手からスタートとなった。序盤の重くて湿り気のあるコンディションに苦戦し、第1ステージは周回遅れになってしまう。
しかし、24周目のイエローコーションで、ラッキードッグ(1周、周回を戻してもらうレギュレーション)でトップと同一ラップに戻ることができ、28位で第1ステージを終了。このダートトラックが乾き始めていることからタイヤ戦略を仕掛けた61号車のチームは、ここで新品タイヤを投入。第2ステージを25位で終えた。
そのままステージブレイクをコースに留まる作戦を取り、最終ステージを11番手からスタートすることとなった。その最終ステージでもフレッシュタイヤを装着した車両とのバトルを続け、ほぼトップ15位以内のポジションをキープし、最終的には13位でチェッカーを受けた。