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数あるクルマオタクのなかでも異端! 数百万の投資もある高級工具沼の世界

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

高級工具ブランドそれぞれのイチオシ工具とは

 ブランドごとに得意なハイエンドツールについて記述すると、メッキギラギラ系で派手な印象の「Snap-on」(スナップオン/アメリカ)と「MAC TOOLS」(マックツールズ/アメリカ)は、ソケット、スパナ、ラチェットがストロングポイントとなっている。両ブランドとも高級工具界におけるメジャーな存在で、人気を二分しているが、じつはルートセールスの「バンセリングシステム」が基本なので、とくにMAC TOOLSに関しては一般の人は入手困難だ。

スナップオンのラチェット

「Beta」(ベータ/イタリア)はT型六角レンチ、「FACOM」(ファコム/フランス)はラチェット、「HAZET」(ハゼット/ドイツ)はビットソケット、「STAHLWILLE」(スタビレー/ドイツ)はトルクレンチ、「Wera」(ヴェラ/ドイツ)はドライバー、「PB SWISS TOOLS」(PBスイスツール/スイス)はドライバー、六角レンチ、ハンマー、「KNIPEX」(クニペックス/ドイツ)はペンチやニッパーといったプライヤー全般が得意なハイエンドツールとなっている。

左上からベータ、ハゼット、スラビレー、ヴェラ

 現在、MAC TOOLSとFACOMを除く上記製品はワールドインポートツールズ横浜店でゲットできるので、次の週末にでも訪問してみるといいだろう。店内にKNIPEXのプライヤーだけで1000種類も並んでいるので、必要なハイエンドツールを入手できるはずだ。

 なお、ワールドインポートツールズ横浜店では、「KTC」(日本)と「nepros」(ネプロス/KTCが展開している高級ブランド)のハイエンドツールも販売しているが、基本的な製品だけを揃え、お取り寄せ対応としていることをお伝えしておく。

左上からPBスイスツール、クニペックス、KTC、ネプロス

よく使う工具ほどハイエンドツールの満足度は高くなる

 今回の取材で、HAZETとSTAHLWILLEは梨地仕上げで地味だが、そこがむしろ好印象であること。また、例えばWeraで緩めて、適度にしなるPB SWISS TOOLSで締め込むといった具合に、ハンドツールをうまく使い分ける玄人がいることが分かった。

 当然のことながら工具の値段にも理由がある。やはり、高級工具はちゃんと使えるので、使用頻度が多い工具は高いものがいい、失敗したくないところには高級工具を使うべき、ということを念頭に置きながらハイエンドツールを揃えてみていただきたい。

日本が誇るKTCが限定リリースした「ネプロス 「iPゴールドシリーズ」

 

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  • セットで買うと物凄い金額になるが、必要なものだけバラで買えば「ちょっと贅沢」で収まる範囲
  • スナップオンのラチェット
  • 世界中の工具を取りそろえる「ワールドインポートツールズ横浜店」
  • ツールキャビネットはDIY派ならガレージにぜひ欲しいアイテム
  • 日本が誇るKTCが限定リリースした「ネプロス 「iPゴールドシリーズ」
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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