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「夏になってから」は間違い! サーキット走行をするなら今すぐの「冷却対策」が必須だった

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

オーバーヒート対策03:【応用編】
高性能ラジエータキャップ
&ローテンプサーモスタットへの交換

 続いてはラジエータキャップ。クーラントが沸騰しないようラジエータ内に圧力をかけるアイテムで、ノーマルの開弁圧が0.9~1.1kgf/cm3なのに対し、社外品は1.3kgf/cm3前後だ。次に試したいのはローテンプサーモスタット。エンジンとラジエータの間にある水門のようなパーツで、水温が低いときは弁を閉じてエンジン内だけでクーラントを循環させ、高温になると弁が開きラジエータを含めて循環させ冷却能力を高める。アフターパーツは弁の開く温度が純正より低く設定され、流量が増えるタイプもあるので自分に合った商品を選ぼう。ローテンプサーモスタットの交換

オーバーヒート対策04:【上級者編】
大容量ラジエータへの交換

 ココまでやっても足りなければ最終手段、ラジエータ本体の容量アップとなる。材質はアルミまたは銅がスタンダードで、サーキット仕様では軽量なアルミ製が人気。コアの厚みも2層や3層から選ぶことができるが、厚くなればなるほど本体の重量が増えるのに加え、クーラントの量が増えて重くなるのを忘れずに。とくにラジエータは車体の最前方にレイアウトされることが多く、運動性能に大きく関わるオーバーハングの重量増は避けたいところだ。大容量ラジエター

【まとめ】適度なクーリングラップを取ることも重要なオーバーヒート対策になる

 以上が機械的な部分でのオーバーヒート対策。もっとも予算の問題で冷却系の強化が不十分なままだったり、サーキットを走って初めてキャパ不足に気付くケースもあるはず。そんなときは適度にクーリングラップを挟むなど、走り方を工夫してオーバーヒートを防ごう。レースじゃない限りいつどんなタイミングで休憩しても問題ないし、ドライバーの体力や集中力を考えてもつねに全開はリスクが大きすぎる。お金はかからないうえブレーキや人間にも優しい、最高のオーバーヒート対策かも?ピットロードを走るNCロードスター

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  • クーラントの補充
  • ローテンプサーモスタットの交換
  • 3連追加メーター
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  • 高性能クーラント
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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