カータープ
これだけでもジムニーのアウトドア、車中泊対応はほぼ完ぺき……と思ったら、現地でちょっと困るかもしれない。さすがにジムニーは軽自動車で、スーパーハイト系軽自動車の「スペーシア」のような、天井も高い広大すぎる室内空間は持っていない。屋根のあるところでのんびりしたい、雨宿りしたい……という場合には、荷物もあるから車内空間だけでは十二分とは言いにくいのだ。
そこでお薦めしたいのが、1914年創業の老舗アウトドアブランドとコラボしたアイテム、「ogawa×SUZUKI」の「カータープ」だ。車体後部に張ることで、ラゲッジスペースから続く、タープの屋根のあるスペースが確保でき、そこにテーブルやチェアを置くことで車外リビングスペースが出現。
しかも、さすが老舗のアイデアで、カータープ内が暗くならないように大きな窓が付いていて、景色をさえぎらず、風通しにも配慮した仕立てとなっているのだ。ジムニーでのアウトドア、車中泊が一段と本格、快適になること間違いなしである。また、雨のなかで荷物を出し入れ(撤収時など)する際にも、威力を発揮してくれるはずである。重量は約2.5kgと軽く、収納時には幅約58cm、横約12cm、高さ約12cmにコンパクトになるから使いやすい。
というわけで、すでにアウトドア派のジムニーのオーナーでも、以上のアイテムを持っていなければ、即、ゲットしたいところだ。これから新車を買うのであれば、新車購入時にまとめて買うといい。
車内に収まらない荷物は……
ところで現実的な話をすると、ジムニーの限られたスペースの室内&ラゲッジ空間に、アウトドアや車中泊の荷物を満載し、アウトドアに出かけたとして、いざ、車中泊で就寝……という場面になると、けっこう荷物の置き場に困るのが実際のところではないだろうか。ルーフにキャリアを付けて、そこに就寝時に不要な荷物を移動させる手もあるが、それに伴う出費を覚悟しなくてはならない。
そこで筆者の独断、勝手なアイデアを紹介すると、カータープの使用前提で、あらかじめアウトドアの荷物を詰め込んでいた、鍵のかかるキャリーケースやボストンバッグに、就寝時に不要な荷物を移動。そしてジムニーの牽引フックとキャリーケースやボストンバッグを、自転車用などにあるワイヤーロックでつないで、車外に一時退避させるのである(もちろん、貴重品、高価なものはNG。カバーもあると雨風から守れる。万一、盗まれても保証はしません……)。また、ジムニーは最低地上高が205mmもある本格SUVだから、車体の下に隠すように置いてもいいだろう(ワイヤーロック併用。どちらの場合も、走行前に必ず撤去すること)。