その4:広い視野でクーラーボックスを探し出せ!
クーラーボックスを選ぶ場合、キャンプブランドのカタログを参考にする人が多いと思いますが、それだけでは視野が狭すぎます。ここでおすすめしたいのが釣具メーカーのクーラーボックス。釣り上げた魚を新鮮な状態で持ち帰ることを命題とする釣り具ブランドでは、クーラーボックスの保冷力はメーカーの威信を掛けた生命線。「シマノ」や「ダイワ」など日本を代表する釣り具メーカーのクーラーボックスは驚くほどの保冷力を持っており、キャンプやアウトドアでも威力を発揮してくれます。
ただしデザインが現代のキャンプに則していないのが惜しまれます。最近では「マキタ」などの電動工具メーカーからもクーラーボックスがリリースされ、電動工具の技術を活かした充電式バッテリーを使用した保冷温庫は高い性能を発揮してくれます。ただし、価格が5万円前後からと高価なのがネックです。
その5:キャンプサイトに溶け込むカラーとデザインを選べ
最近のクーラーボックスはアウトドア志向を意識したミリタリーチックな商品の人気が高まっています。サンドベージュやオリーブグリーンなど軍モノを思わせるカラーと武骨なデザインが増え始め、人気ブランドの「YETI(イエティ)」を模したジェネリックな商品が店頭を飾っています。その代表的な存在が「ホムセン商品」と呼ばれるホームセンターのオリジナル商品。最近はデザインだけでなく性能も高くなり、比較的安価な価格で手にすることができるのも大きな魅力。
クーラーボックス選びの候補に上がったアイテムの保冷性能が同等であれば、自分が目指すキャンプサイトに溶け込むカラーとデザインを選びましょう。テントやタープ、チェアやテーブルなどと統一感を持たせるクーラーボックス選びは「映え」には重要なポイントです。キャンプ道具が揃ってくるとサイトのイメージに似合わないギアが気になってしまい、ついつい買い替えてしまう……というのが世の常。クーラーボックス選びは性能とともに、自分が求めるサイトのイメージをしっかりと描いてから行うことが肝心です。
まとめ:クーラーボックスを有効に活用する知恵
最後に、どんなに高性能なアイテムを手に入れたとしても、クーラーボックスの置き方によって保冷力に差が出ることを覚えておきましょう。クーラーボックスはタープなどの日陰に置き、直射日光が当たる場所を避けるとともに地面に直置きしないこと。地面は太陽の照射によって地熱が上がってしまい、クーラーボックスの底面から温めてしまうからです。スタンドや台を使って地面と接地させないように工夫し、風通しの良い日陰に置くことが大切です。
また、前項にも記しましたが開閉を必要最低限にし、庫内の温度を上げないのも重要なポイント。保冷の源になる保冷剤や氷を使うだけでなく、すぐに飲まないペットボトルのミネラルウォーターやスポーツドリンクを事前に凍らせておくのも賢い方法です。最近のコンビニでは凍結させたミネラルウォーターやスポーツ飲料を置いていることもあるので有効に利用しましょう。