クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • 未分類
  • 100年の歴史が終わってしまった伝説のカロッツェリア! ベルトーネの斬新すぎるコンセプトカー6台
未分類
share:

100年の歴史が終わってしまった伝説のカロッツェリア! ベルトーネの斬新すぎるコンセプトカー6台

投稿日:

TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/STELLANTIS/LAMBORGHINI

ランボルギーニ・ブラボー

 ランボルギーニ・ブラボーは、ウラッコをベースとしたコンセプトカーだ。1974年のトリノ・ショーで発表された。

 ホイールアーチやリヤクオーターのデザイン処理は、ベルトーネ作品における傑作のひとつであるカウンタックに通じるものがある。リヤエンジン上のルーバーは24個もあり、冷却効果を高めていた。ブラボー用マグネシウムホイールは新しくデザインされたもので、のちにカウンタックLP400Sにも採用された。

フェラーリ・レインボー

 フェラーリ レインボーは、直線基調のシャープなラインを特徴とするベルトーネのコンセプトカーである。1976年のトリノ・ショーでデビューした。フェラーリ 308レインボーとも呼ばれ、その名の通り、ベルトーネがデザインしたフェラーリ308GT4がベースだった。

 レインボーとは「晴れでも雨でも」の意味で、晴れの日には金属製のルーフをシートの背後に立てて収納することができた。車体前部に配された硬質ゴムが衝撃を吸収するようになっており、これがバンパーの役割を果たしていた。

アルファロメオ・ナヴァホ

 アルファロメオ・ナヴァホは、1976年のジュネーブ・ショーで発表され、大きな話題を呼んだベルトーネの意欲作。ベースとなったのは、カラボと同じようにアルファロメオ ティーポ33/2ストラダーレだ。当時最先端のエアロダイナミクスを積極的に取り入れながら、未来のクルマのプロポーションを模索していた。

 前端と後部にあるエアスポイラーはコンピューターで角度が自動調整され、リトラクタブルヘッドライトはフロント部の側面から出てくる仕組みだった。ナヴァホとは、アメリカ・インディアンの一部族の名前である。

 日本では、「ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77」という往時のイベントで、マルツァル、ブラボー、レインボーとともにナヴァホが展示されていた。もしかするとベテランの自動車趣味人の方々は日本国内で実車を見たことがあるかもしれない。筆者は1971年生まれだが、残念ながら「ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77」には行けなかった。しかし、大人になってからミラノにあるアルファロメオ博物館を訪問し、ナヴァホのディテールを隅々チェックしてきた日のことを、いまでも鮮明に覚えている。

 カラボ、ストラトス ゼロ、マルツァル、ブラボー、レインボーについても、いつの日か実車を見てみたいと思っている。今後、各コンセプトカーの保管場所に行くチャンスがあれば……と願うばかりだ。

12
すべて表示
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS