デビューから17年超! 200系ハイエースの驚くべき進化とは
先代モデルの100系からフルモデルチェンジを果たし、2004年にデビューした200系ハイエース。すでに17年もの長きに渡ってフルサイズ1BOXのトップセラーとして君臨する大ヒットモデルだ。そんな200系は4月に一部変更を受け、パーキングサポートブレーキの標準装備化やディーゼル車の燃費改善、フロントフォグランプのLED化(スーパーGL、ワゴンGL)などの変更が施され、さらに魅力的なモデルへと進化している。
そこで200系ハイエースのこれまでの進化の歴史を簡単にたどってみることにした。中古車市場も活況でそこそこ古い200系を購入するユーザーも多い。乗り換え時の買取価格も比較的高値であることからも、ハイエースを乗り継いでいる個人ユーザーも多く存在する。過去のモデルも中古車市場にはまだまだ流通しているので、今一度歴代モデルを知って手ごろな200系の導入計画を立ててみても良いだろう。
100系の後継モデルとしてフルモデルチェンジ
【1型/2004年8月23日発売】
初代モデルが登場したのは2004年のこと。ハイエースとしては初めてフロントが前に出っ張るセミキャブオーバータイプを採用したのが特徴。これは前面衝突に対する安全性を確保することが目的だ。それまでの100系がキャブオーバーボディの絶壁フェイスだったのとは大きくイメージが変わり、とまどったユーザーも少なくなかった。
しかし、トヨタは工夫を凝らして荷室サイズを旧モデルに近いレベルで確保したのも、多くのビジネスユーザーの共感を得てヒットにつながる。バンパーはロールパン形状でスクエアなヘッドライト(ハロゲンヘッドライトが搭載されていた)など、商用バンモデルらしいシンプルで無骨なデザインが特徴。エンジンは今も使われている1TR(2Lガソリン)や2TL(2.7ガソリン)、さらにディーゼルはこの1型のみ2KD(2.5ディーゼル)を搭載していた。
10人乗り乗用バン「ワゴンGL」を追加設定
【2型/2007年8月20日発売】
2007年には初のマイナーチェンジを受けて2型になる。外装的には1型とほとんど見分けがつかないぐらいほどそっくりだった。判別のポイントはグリル形状が若干異なる程度。グレード体系としてはカスタムベースとしてその後もてはやされることになるワゴンGLが追加されたり、ワイドミドルルーフのバンモデルであるスーパーGLにワイドボディも追加された。この時点で200系の売れ線のグレード体系は出揃ったといえるだろう。
ミニバン的な外観とHIDヘッドライトを初採用
【3型/2010年07月26日発売】
2010年のマイナーチェンジは外装的にもかなり大がかりな変更が加えられた。1型、2型がバンらしいシンプルなフェイスを備えていたのに対して3型はかなりミニバン的にデザインされた曲線フォルムを備えているのが特徴。最たるポイントは上位グレードに採用された上下二段の大型ヘッドライトで、HIDも採用されるなど最新のライティング技術も投入された。バンパーは異形のグリル形状や立体的なバンパー下部のデザインを採用し、エアロフォルムを意識したフェイスデザインへと進化しているのがポイント。パールホワイトのボディカラーも追加設定されるなど、パーソナルユースを強く意識した進化が施されたと言えるだろう。