LEDヘッドライトや先進安全技術などを続々投入
【4型前期/2013年11月27日発売】
2013年には現行モデルである4型へとマイナーチェンジ。当時ハイエースを手がけていたチーフエンジニアが元々レクサスを手がけていた人物であったこともあり、スピンドル風のフェイスデザイン(ラージTと呼ばれる)を投入したこともトピックだった。しかしフェイスのフォルム自体はスクエアな初代デザインに近くなり、バンらしいバンというイメージへと回帰したのも特徴。この改良で、LEDヘッドライトも投入された。また4型はその後一部変更を数回にわたって受けているのも特徴だ(※編集部注:ユーザーやハイエース専門店の間では4型前期・中期・後期車両を5型・6型・6.5型と呼ぶ場合もある)。
2014年にはガソリン車に6速ATを搭載するなど走りの面での進化も加えた。2017年に受けた変更で注目となったのは、トヨタセーフティセンスPの搭載だ(レスオプションも設定された)。グリル内にミリ波レーダーと、フロントウインドウ上部に単眼カメラを備えた安全装備だ。自動安全ブレーキや車線はみ出しアラート、自動ハイビームなどを備え安全性が大幅にアップしたモデルとなった。バンモデルにも積極的に安全装備を投入したのは、時代に合わせた進化であったことが印象的だ。
その後も2020年に小変更を受け、2004年の登場以来不変だったドアミラーがスクエア形状(スーパーGLなどの上位モデル)に変更されている。またバックカメラ・デジタルインナーミラーの装備とセットで、ハイマウントストップランプがリヤウインドウに内部に設置されるなど外観上の変化もあった。そして最初に紹介した2022年の変更へとつながるわけだ。
まだまだここに書き切れないほどの数多くの変更を受けてきた200系ハイエース。時代に合わせた変化を続けることで、長きに渡って仕事の足&レジャービークルとして高い人気を保ち続ける200系ハイエースが売れている理由は、そんなユーザーライクな姿勢があったからこそだろう。次期モデルのウワサはあるものの、まだまだ国内では主力の1BOXとして活躍することはまず間違いない。今後も1BOXカーの雄として君臨していくだろう。