周囲への配慮があってこそ楽しめる!
嫌われないグルキャンのススメ
爆発的なキャンプブームで利用者が急増している昨今、予約を取ろうとしてもサイトの空きが見つからず、急にキャンプをしたいと思い立っても実行できないのが現実。キャンプ場は百花繚乱のテントが立ち並び、「密」を避けるべく始めたキャンプの方が混雑している……なんてこともあるようです。最近ではキャンプ場における『マナー』の低下により嫌な思いをすることも多く、そのなかでも「グルキャン」と呼ばれる大人数でのグループキャンプに対する風当たりが強くなっているようです。ここでは「グルキャン」を楽しむためのマナー講座として「基本」に立ち返って考えてみたいと思います。
グルキャンに抱くネガティブな印象の理由とは
仲の良い友人たちが集って楽しむ「グループキャンプ」。通称グルキャンに対するイメージとして「うるさい」、「騒ぎすぎ」、「洗い場を独占する」、「声が大きい」、「夜中まで騒ぐ」、「威圧感がある」などネガティブな印象を持っている人も多いはず。しかし、グルキャンを楽しむ人たちのすべてが非常識なワケではなく、ソロキャンプやファミリーキャンプでも同様のことが起きています。
これは「グルキャン=非常識」ではなく、人間としてマナーが守れない個人が増えているということ。そのなかでも大人数で楽しむグルキャンはヘイトの対象になりやすく、魔女狩りのように扱われているのかもしれません。ルーツやマナーを守って楽しんでいるグループキャンパーも多く、そんな人たちまで白い目で見る必要はないということです。
グルキャンのマナーその1「大人数だからこそ周囲への気遣いが必要」
グループキャンプは参加する人数が多いため、それだけで威圧感を与えてしまいます。数の暴力ではありませんが、少人数で楽しんでいる人たちからすると脅威に感じてしまうこともあるようです。それだけにキャンプを始める前には周囲のキャンパーとコミュニケーションを取り、事前に挨拶をしておくことが必要です。引っ越しの挨拶ではありませんが、サイトを利用する近隣のキャンパーさんに声を掛けることで安心感を持ってもらいましょう。
グルキャンのマナーその2「施設を独占しないことを心掛ける」
キャンプ場の洗い場や炊事場など、利用する人たちが平等に使えるよう心掛けてください。BBQやキャン料理の準備をするため、大人数で炊事場などを利用してしまうとほかの利用客が使えないということにもなりかねません。みんなで仲良く下準備や後片付けをしたい気持ちは分かりますが、ある程度の人数で施設を利用し「独占していないか?」を客観的に見るように気を配ってください。