ホールド性と利便性を兼ね備える「セミバケットシート」
セミバケットシートでもカラダのホールド性が高く、変な座り方ができない。だからこそ、知らずしらずのうちに腰に負担がかかるような座り方にはなりにくいので、これもまた腰痛が起きにくいのである。
リクライニングできるシートで例を挙げると、「ブリッド」でいえば、ガイアス/ストラディアがフルバケ並みのホールド性があってリクライニングもできるので、さまざまなクルマに合わせやすい。「レカロ」ではスポーツスターがそれに該当するモデルだ。
クルマを乗り換えても使えるので買う価値は十分
実際、筆者も20年にわたりバケットシートを使っているが、それによって腰痛を起こしたことはない。腰痛持ちではあって、ノーマルシートで腰が痛くなることもあったが、フルバケットシートに座るとむしろ正しい姿勢に正されて、腰痛が治る感覚さえあるのだ。
コストはフルバケットシートだと約10~20万円くらいで、シートレールで約2万円くらいが目安。リクライニング機構のあるセミバケットシートだと、約15~30万円とシートレールが約2万円ほど。決して安くはないが、シートはクルマを乗り換えても使えるので、長く愛用できるアイテムでもある。そして、なにより快適なドライブを実現してくれるもっとも重要なピースのひとつ。コストパフォーマンスは決して悪くないパーツなのだ。