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腰痛あるから「バケットシート」なんてムリは間違いだった! むしろ公道で積極的に使うべき装備だった

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/BRIDE/RECARO/Auto Messe Web編集部

ホールド性と利便性を兼ね備える「セミバケットシート」

 セミバケットシートでもカラダのホールド性が高く、変な座り方ができない。だからこそ、知らずしらずのうちに腰に負担がかかるような座り方にはなりにくいので、これもまた腰痛が起きにくいのである。

 リクライニングできるシートで例を挙げると、「ブリッド」でいえば、ガイアス/ストラディアがフルバケ並みのホールド性があってリクライニングもできるので、さまざまなクルマに合わせやすい。「レカロ」ではスポーツスターがそれに該当するモデルだ。

ブリッド製セミバケットシート

クルマを乗り換えても使えるので買う価値は十分

 実際、筆者も20年にわたりバケットシートを使っているが、それによって腰痛を起こしたことはない。腰痛持ちではあって、ノーマルシートで腰が痛くなることもあったが、フルバケットシートに座るとむしろ正しい姿勢に正されて、腰痛が治る感覚さえあるのだ。

 コストはフルバケットシートだと約10~20万円くらいで、シートレールで約2万円くらいが目安。リクライニング機構のあるセミバケットシートだと、約15~30万円とシートレールが約2万円ほど。決して安くはないが、シートはクルマを乗り換えても使えるので、長く愛用できるアイテムでもある。そして、なにより快適なドライブを実現してくれるもっとも重要なピースのひとつ。コストパフォーマンスは決して悪くないパーツなのだ。

フルバケットシートのイメージ

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  • 乗り降りはしにくいが座ってしまえばガッチリとホールドしてくれるバケットシート
  • 体重は背中とお尻に分散される
  • ブリッド製セミバケットシート
  • 体幹をしっかり固定して体重を分散するフルバケットシート
  • レースではフルバケットシートが常識
  • 高性能スポーツカーでは純正でセミバケットシートを装着するモデルもある
  • フルバケットシートのイメージ
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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