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スペーサーなしでキメたツライチがGOOD! 欧州シビックに惚れ込んだオーナーのこだわり【2022 RAYS FAN MEETING】

シビックのフロント外観右頭

タイプR EUROではなくあえて同じ欧州仕様のFN型5ドアを選択

“RAYS好きが富士スピードウェイに集まるお祭りイベント”として初開催された『2022 RAYS FAN MEETING』には、当然カスタム好きなオーナーが多数参加。その中には興味をそそられるベース車両もエントリーしていたので、ピックアップして紹介していこう。

乗り換えてからFNシビックの良さを再確認

 会場内を散策していたところ、見た目は純正然とした佇まいだが、ノーマルとは違う雰囲気を醸すシビックに遭遇。いつもの癖で、“バンパーが違うのか?”はたまた“ヘッドライトやウインカーが違う?”といったUSDM的な仕様(国産車の北米仕様)なのか勘繰るが、パッと見では違和感はない。

 一旦スルーしてしまったが、よくよく考えてみたらFN型のシビックは、日本で販売したのは3ドアのタイプR EUROのみ。こちらの5ドアは未導入車だと気づく(製造したのも英国!!)。慌てて戻り、オーナーのEさんに話を伺うと、「右ハンドルですし、色もシルバーと落ち着いているので運転していても声もかけられないし、気付く人もいないですね(笑)」

以前乗っていたタイプRユーロが忘れられなかった……

「(2台前に)国内販売していたFN2のタイプRに乗っていました。カスタムをしてサーキット走行もして、ひと通りやり尽くしたので別のクルマに乗り換えたんです」。当時から5ドアの存在は知っており、いつかは乗りたいとは思いつつもタイプR EURO以外は日本未導入。国内市場を見渡しても当然のごとく!? ベース車はなかなか出てくる気配はない。

「イギリスから引っ張ってくるにしても代行してくれる会社に依頼するとなるとコストも嵩みます(見つける場所にもよるが、USから引っ張ってくるよりも割高になるという)。そこまではさすがに無理かなと思って、気長に待つつもりでいました。ですが、たまたまですが、ディーラーの下取り車として入庫したことを教えてもらえたんです(笑)。しかもMT車のガラスルーフ付きと申し分のない装備も付いていて。そのときに乗っていた愛車の下取りも思っていた以上に頑張ってくれたので“運命”を感じて即決しました」

 ただ念願だった5ドアのFN型シビックを入手したものの、納車後すぐに感じたことは、「以前乗っていたことがあるだけに、それほど新鮮味はなかったですね(苦笑)」

 入手した5ドアのFN型のグレードは1.8ES。「クルーズコントロールやオートライトの付いている上級グレードです。英国(UK)では4〜5つほどのグレードがありますが、上から2番目になります。タイプR EUROと比べるとバンパーのデザインは控えめ。ウレタン剥き出しの素材も多々あります」

 そういうベースの事情とは関係ないが、カスタムポイントも今のところは控えめで、フロントのみフェンダーカバーの裏にあるインナーフェンダーの突起部分を加工。足まわりはテインのフレックスZ車高調で前後のバランスを整えつつ落としている。

細身だが力強いスポーク形状がお気に入り!

 装着しているホイールは『グラムライツ57アルティメイト』。「レイズのブランド自体が好きなんです。ただ、装着するなら鍛造と思っていましたが価格が……(汗)。57アルティメイトは、SNSを使ってネットサーフィンしているときに偶然見つけました。すぐにサイズを確認してみたら、ちょうど良さそうなので“ポチ”っと。力強さのあるスポーク形状、それでいて細くも見える。この型のシビックにあっていると思います」

 ちなみにこの57アルティメイトは、以前乗っていたタイプR EUROに装着していたホイールだという。「計測していませんが、同じように入るだろうと(笑)」。ワイドトレッドスペーサーも入れずにこのツライチを表現している。

 今後のカスタムプランは、「もっと車高を下げたいので、ダンパー加工かバネ交換を考えています」。あとは外装のルーフをはじめ所々に前オーナー時代の名残りであろう傷や凹みがあるということで、直していくとのことだ。

オーナーが中学生のころ、ご近所さんがリリースされたばかりのFN2のタイプRユーロを購入。それを通学時に毎日眺めているうち、そのカッコ良さに気づいて“いつかは乗ってやろう”と、思ったことが購入のきっかけだったのだ。また、レースを見るのが好きで、スーパー耐久にエントリーしていた333号車グローリーレーシングのFN2をずっと応援していたという。

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