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チョイ悪初代&イチャつき御用達の2代目! マジメなトヨタがハメを外した「bB」はやっぱり異端児だった

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人/トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

北米市場では「サイオンxB」として展開

 また、初代bBは北米市場にも、現地で当時の「ジェネレーションY」と言われた若いユーザーをターゲットにトヨタが展開した販売チャネル、「サイオン」の1車種(現地名=「xB」)として投入された。同様のモデルに「クライスラーPTクルーザー」があったが、あのレトロ調だったPTクルーザーは「特定の車種ではなく、とある時代のイメージを再現したクルマ」で、姿形は違ってはいたが何となく同じニオイがあったのは、ターゲットが共通していたからかもしれない。

2003年に北米でサイオンxBが発売された際はストリート系アーティストとコラボしたパンフが配られた

 なお初代bBのカタログは、レトロな30cmアナログLPの紙ジャケットを模したサイズとデザインで、当時いち早く無害なペプラを使ったバッグに入ってくるというこだわった仕様だった(経年劣化でお見苦しいが、写真はそのバッグとカタログ)。

初代bBのカタログとバッグ

2代目は音と光が売りのイチャつきカーに変貌

 bBは2005年12月に2代目にモデルチェンジされた。この2代目はパッソ/ブーンのプラットフォームから生まれ、ダイハツ版として兄弟車のクーが設定され、さらにスバルとのアライアンスから、スバル版のデックスも登場した。

2005年に発売された2代目bB

 この2代目は「ミュージックプレーヤーbB」をコンセプトに、センターコンソールにパワードサブウーファーを組み込んだ9スピーカー構成。音に連動してイルミネーションが光ったり、センターアームレスト部にコントローラーを備えるなど、エンターテイメント性の高いオーディオシステムが投入されていた点が売りだった。

イルミネーション付き9スピーカーを装備

 また「マッタリモードポジション」と呼ぶ、前席(ベンチシート)を85mm後ろにスライドさせると高さが80mm低くなる機能も搭載。カタログも、オトコだけだった初代からカップルが登場するようになり、クルマも人も進化したんだぁ……と思わせられる雰囲気に変わったのだった。

2代目bBのマッタリモード

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  • 初代bBのカタログとバッグ
  • カタログの写真もモノクロで硬派なイメージ
  • 6スピーカーの紹介はクラブカルチャーを意識
  • ディーラーオプションのカスタム仕様
  • 2003年に北米でサイオンxBが発売
  • 2005年に発売された2代目bB
  • イルミネーション付き9スピーカーを装備
  • 2代目bBのマッタリモード
  • 2000年に発売された初代トヨタbB
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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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