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デートカーどんぴしゃのレイアウト! もはや死語のなつかし「ベンコラ」国産車5選

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: トヨタ自動車/島崎七生人/Auto Messe Web編集部

軽自動車の規格改定でサイズアップ!
2代目ホンダ・ライフ/1998年10月発売

 軽自動車では2代目ホンダ・ライフ(※1971年発売の元祖ライフは除く)もベンコラだった。このライフは1997年4月に初代モデルがデビューするのだが、翌年に軽自動車の規格が改正されたことで、初代ライフは発売から1年半でモデルチェンジを余儀なくされた。また、初代ライフはフロアシフトを採用していたが、2代目ではコラム式に変更。続く3代目(2003年9月発売)ではインパネシフトに変わった。このシフトレバーの位置が立て続けに変更された理由は、軽自動車の限られた空間のなかで広い室内をいかに実現するかを追求した結果であり、運転席と助手席の間に突起物がない方が、乗員が移動しやすいというメリットがあった。ホンダ・ライフ

北米生まれのFF高級車は下位グレードで採用
「トヨタ・プロナード/2000年4月発売」

 変わり種としてはトヨタ・プロナードもベンコラだった。ただし、上位グレードの3.0(Gパッケージ含む)はフロアシフトを採用しており、下位グレードの3.0Lにだけコラムシフトとマルチパーパスベンチシートが装備された。この3.0Lがまさにベンコラで、写真を見ていただければわかる通りベンチシート仕様はアメ車テイストが強まるように感じる。ちなみに北米トヨタのFFフラッグシップでもあったプロナードだが、一時期日本でも北米仕様のアバロンの姉妹車としてデビュー。ボディサイズから高級車と思われがちだが、国内には王様クラウンがいたワケで存在感を発揮することができなかった。トヨタ・プロナード

【まとめ】’70年代はセダンやワゴンでもベンコラが主流であった

 過去にはトヨタ・クラウンや日産セドリック&グロリアもベンチシート+コラムシフトが主流であったし、初代センチュリーもベンコラだった。ベンコラは、元々が北米人気の影響だろうが、クラウンやセドリック&グロリアは歴代コラムシフト車が多く、タクシーでも長らく使われていた。日産セドリック

 現在中古車でこの時代のクラウンやセドリック&グロリアが一部のユーザーから支持されているのは、ベンコラが(時代が)2周回って新しいというからではないだろうか? ワゴン仕様では8人乗りなどもあったし、スタイリングからは想像できない優れた使い勝手に多くの人はびっくりするに違いない。初代ステップワゴンのコラムシフト

 つまり、ベンコラはゆとりある室内空間の確保とユーティリティ性に優れる点が魅力だったが、残念ながらコラムシフトの操作性の悪さとシフトポジションを認識しづらいという使い勝手の悪さから、その多くがインパネシフトに代わりベンコラは絶滅に追い込まれてしまったのである。

12
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