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86にV8! ハコスカにロータリー! アメリカじゃ当たり前カスタムのエンジン換装は日本でも可能?

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 岡田幸一/高原義卓/Auto Messe Web編集部

異なるメーカーのエンジンを載せるのは変更箇所も多く難易度が高い

 次にスワップしやすいのは同世代&同一メーカーの車種。代表車種は8~10代目のスカイラインやS13~S15型シルビアなどで、例を挙げればR32スカイラインにS13シルビアのSR20エンジンを搭載する場合は、シルビア用のメンバーを移植することで大きな加工なくエンジンを載せることが可能だ。

 ミッションは多くのショップで変換ベルハウジングが用意されているので、面倒は比較的少ない。車種とエンジンを入れ替えた場合も同様な手法でOKだし、同系列のローレルやセフィーロなど問題なく対応できるため、一時ドリフトシーンで定番となっていた。ただ、現在はSRやRBは価格が高騰し、マーケットにも良い中古エンジンが減っているので、費用を抑えてのスワップは難しくなりつつある。RB26搭載のS15シルビア

 さらに難易度が高いのは、メーカーのまったく異なるエンジンのスワップ。そのようなことを前提に設計していないため、まずは「エンジンルームに収まるか?」から考えなくてはならない。それに合わせてエンジンマウントやオイルパンなどの加工も必要。

 さらにハーネス関係をいかに合わせるか、エンジンだけでなくミッションまで流用するのか、既存のミッションをアダプターで繋げるか? さらにはプロペラシャフトが負荷の掛かる角度にならないか、メーターやエアコンをどうやって動かすかなど、変更箇所とチェックポイントは多岐に渡り、トラブルを出すことなく、帳尻を合わせてくかはショップの技量にかかっている。大手術となるため、費用も100万円は軽く超えるので、かなりハードルは上がるのだ。フォード製6.7L V8を積んだ240SX

公道を合法に走らせるなら「構造変更」「記載変更」も必要になる

 そして、これはスワップ全般に言えることだが、大幅なパワーアップしたら、駆動系/足まわり/ブレーキなどの強化は必須。また、エンジンスワップした車両で公道を合法に走るためにエンジン系は「構造変更」、ミッションやドライブシャフトを交換した場合は「記載変更」が必要になる(※いったん車検を切る必要あり)。改造箇所が増えれば増えるほど確認項目が増え、費用はかさむのはもちろん、一般的な整備工場では手に負えず、専門知識のあるショップ探しも必要となる。CVTからMTへの改造申請書

 エンジンスワップは改造レベルが上がるほど手間も予算もアップし、しかも多くの場合は市場価値がオリジナルよりも下がるため、施工にはそれなりの覚悟は必要だ。ただ、長く乗るためにオーバーホールを検討している人にとっては非現実的な価格ではなく、今まででは味わえない世界を体感させてくれるのは間違いないだろう。オリジナルのチューンか、スワップかその選択はオーナーの好みだが、「思い出の詰まった愛車をいつまでも刺激的に楽しみたい」オーナーにとって魅力的なカスタマイズではないだろうか。エンジンの載せ換え作業

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  • RB26を積んだインプレッサWRX
  • エンジンの載せ換え作業
  • GRスープラのドリフト走行
  • 日産のL28Eエンジン
  • フォード製6.7L V8を積んだ240SX
  • NC型ロードスターのフロントスタイル
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