こだわり満載でもロードスターに勝てなかった
ロードスターよりも軽い車重のミッドシップオープンであったMR-S。サーキットでのラップタイムはロードスターよりも速いマシンでした。しかし、ロードスターほどの大ヒットとはいかず、2007年で生産終了となってしまいます。
ロードスターに及ばなかった理由としては、トランクルームを備えるFRレイアウトのロードスターに比べ実用性が少なかったこと、ミッドシップでFRのロードスターよりもシビアなコントロールが求められたことなどが考えられます。速さを求めた尖ったコンセプトのスポーツカーならばいざ知れず、この手のエントリースポーツカーは、いささか軟派な「ユルさ」が求められるということでしょうか?
とは言え、MR-Sの楽しさは現代でも一級品。大きなシンプルでライトウェイトなモデルが欲しい人にとっては中古で探すのは大いにアリと言えます。