小さな軽バンでもリッターバイククラスの積載が可能
さらにもうひとつの選択肢として多いのが軽バン。少し前までの大定番だったのはスバル時代のサンバーバンだ。とにかく荷室サイズが大きく床面もフラットでバイクの積載には最適。今もサーキットに行くと必ず見かけるトランポの一台だ。フロントシートまでの荷室長は2000mm程度あり、多くのバイクは積載可能。運転席/助手席の間の隙間にフロントタイヤを突き出す方法で、さらに荷室長を稼いで全長の長いバイクを積載している例もよく見かける。
しかし、現行モデルの軽バンは鼻が出た1.2BOXのボディ形状になったため、荷室全長が若干不足気味。そこでもてはやされているのがアウトドアや車中泊ユースで人気のN-VANだ。助手席を畳んで荷室にするスタイルを採用する独特の軽バンで、実際にトランポとして利用するユーザーも多い。外見からするとまさかここにバイクが積載されてると思えないような小さな軽バンから、リッタークラスの大型ロードバイクが出てくる様を初めて見たら驚く人も多いだろう。
雨天はNGだが複数台を同時積みできる軽トラも万能性が高い
もっとも手軽なトランポはずばり軽トラと言える。広い荷台にはほとんどのバイクが載せられる(バイクショップでも使っているので実績も十分)。ただし問題は雨ざらしになってしまうこと。装備や道具も荷台に置くことになるのがちょっと心配というユーザーも多いだろう。
さらにもうひとつのハードルが荷台の高さ。軽バンやミニバンに比べるとかなり荷台の位置が高い。そのためラダーを使ってバイクを積載する際にかなりの角度が付いてしまうのだ。そのため積載にはちょっとした慣れが必要になるだろう。しかし、農家などで自宅に軽トラがあるというユーザーなら、トランポを用意しなくてもバイク遊びができてしまう手軽さは格別。うまく積めば複数台積みもできるので可能性は抜群だろう。
【まとめ】実車を採寸して車種選びすることが大切!
そのほかにも軽サイズのトレーラーもひとつの選択肢。さらにピックアップトラックもトランポとして使っているユーザーがいる。おしゃれ感も兼ね備えたカッコいいトランポスタイルには絶好だ。トランポ利用をしているクルマはさまざまである。トランポとして使えるのかどうかは実際に計測してみるしかないので、メジャーを持ってクルマ販売店に行って、荷室の各部を計って可能性を探ってみると良いだろう。意外なクルマがトランポに使えることもあるので、自身のスタイルに合わせて理想の車種選びをしたい!