昔は高速道路の路肩で修理していたものだけど……
また、これは筆者の大先輩による、いまよりも交通量が少なかったころの大昔のエピソードだが、高速道路でワイヤー(アクセルだったかクラッチだったかは失念)が切れてしまい、十分な幅のある路肩でジャッキアップしてワイヤーを自力で引き直したそうだ。
後続車に突っ込まれる可能性があり、事故防止のために高速道路上は道路交通法により駐停車禁止となっているので、やはり速やかにガードレールの内側に避難し、素直に救助を待つべきだ。命を失ってしまっては車載工具もスペアパーツも役に立たないので、あきらめるのがベストなのであった。ちなみに、車両の故障などにより、仕方なく高速道路上で路肩に停車したときは、ハザードランプや三角表示板、発炎筒などで後続車に合図するのがルールだ。
緊急時に安全に退避できるよういつも意識したい
緊急事態のリスクを減らすためには日頃の車両点検が必要となり、もしものときのために車載工具とスペアパーツも必須となる。だが、高速道路や一般道でいきなりエンジンが止まったり、ブレーキが抜けたときにも対処できるよう、つねに意識しておくことも重要だ。
心構えのアル、ナシが、中央分離帯寄りで停車してしまうか、左側の広い路肩に寄せられるか、に大きく関係するので、旧車で走る際はいつでも「ココでトラブったら、このように対処しよう」と思っておくことが大切である。筆者も気をつけて走りたいと思う。