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異常な旧車の中古価格高騰! ブームに乗って暗躍する「怪しいブローカー」の存在

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/写真AC/Auto Messe Web編集部

空冷ポルシェの価格急騰にはブローカーも関与か!?

 ちなみに、取扱車にずっと乗っていたユーザーを装ったり、クルマの素人であるように偽装して出品しているブローカーもいるようなので、本物の個人ユーザーとの判別がなかなか難しいのであった。 そして、信用がないことから、旧車ブローカーのなかには既述したように海外に流すことを前提としてクルマ集めをする人もいる。以前、筆者が取材したクルマ屋では空冷ポルシェの海外流出を防ぐために“ブローカーお断り”というスローガンを明確に掲げていた。964型ポルシェ911の走り

 個人的な印象ではあるが、海外からの引き合いが多くなった空冷ポルシェの売価が高騰したことをきっかけとして、旧車全般の価格が一気に上がったが、そのタイミングで空冷ポルシェを精力的に海外に送っていた存在のひとつが旧車ブローカーだったということだろう。 海外のユーザーが高値で引き取ってくれれば、日本における流通価格が高くなってしまうのは自然な流れで、海外流出などの影響でタマ数が減ってきたことにより、さらに価格が高騰している、というのが現在の状況であると分析できるのであった。

 筆者が自身の1974年式アルファロメオGT1600ジュニアを乾燥させるためにガレージ内から外に出して仕事に行き、夕方とか夜に帰宅すると、ワイパーに旧車ブローカーと思しき海外の人の名が書かれたアヤシイ名刺が挟まれていることがあったりする。

旧車買取のチラシ

 まったく売る気がないので、今後も旧車ブローカーの暗躍ぶりを横目で見つつ、アルファロメオライフを堪能したいと思う。アルファ・ロメオ ジュリア

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  • ケンメGT-RとR32スカイラインGT-R
  • セリカXX 2000GTツインカム24の走り
  • 964型ポルシェ911の走り
  • ネットオークションに出品された旧車
  • アルファ・ロメオ ジュリア
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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