国内最高峰のレーシングカーも純正流用!
スーパーGT300クラスで活躍する名門プライベーター『つちやエンジニアリング』。今期はGRスープラをベースにしたオリジナル車両を製作、参戦している。そのGTマシンのドアミラーは小型でスタイリッシュなことから、S660の純正を使っているという。
良い純正パーツをほかの車種で使ってはいけないルールはもちろんない。使えるものはどんどん使って、クルマを進化させていきたいところだ。そして、そんな、結構使える純正パーツにはどんなものがあるのか。
オススメその1:R32GT-R純正ホイール
16インチ×8.0J インセット30という、16インチながらなかなかのリム幅を持つR32GT-R純正ホイール。BBS製の鍛造ホイールで高い剛性を持ちつつも、軽量に仕上げられた、さすがGT-R用ホイールと言うべきものなのだ。
PCDも114.5 5Hなので、いまだに履けるクルマは多数。最近だとあえてサイズダウンでタイヤの扁平率をアップさせ、スイフトスポーツに履かせる人も見られる。
オススメその2:スバル車と86に使えるメンバーボルトなど
フロアまわりの構成が似通っている86/BRZとWRX STI。どちらも年次改良で進化していくスバルらしいシステムを採用している。そこで使えるのが純正ボルトだ。
アプライドが進むにつれて、ボルトが長くなったり、フランジ部が厚くなったりしている。これにより、ボディとの締結をより高める方向にモディファイされていることがあるのだ。
さらに、特別仕様車のBRZ tSや86GRMNだけに採用されている部分もあり、これらも流用するとハンドリング向上に効果的なのだ。
具体的にはサブフレームの締結ボルトだが、ステアリングラックのマウントも効果的。ノーマルはメンバーに差し込んで留めているだけだが、BRZ tSでは貫通ボルトとナットで留める方式になっていて、ステアリング剛性をアップさせることができるのだ。
こういった流用パーツはアプライドが進むと徐々に進化しているので、どの部分が流用が効果的で、どこは愛車はすでに改良後のボルトが入っているかは熟知したお店で判断してもらいたい。
オススメその3:R35GT-R用エアフロ&12穴インジェクター
燃焼室へ入る空気の量をカウントするエアフロメーター。古くはフラップによってその量を計測していたが、R35用エアフロはホットフィルム式と呼ばれる最新式を採用している。高い精度で計測できるので、より細かくエンジンセッティングが可能となり、燃費向上にも効果的だ。シルビア系ではZ32用エアフロを流用するのが定番だった。それに変わるものがR35エアフロなのだ。ちなみにR35用は1万円台で手に入る価格も魅力。
同じようにガソリンを噴射するインジェクターも、シルビアなどでは1穴が当然だったが、R35用は12穴で霧化効率を大幅に向上。これも燃費向上に貢献する。R32/33/34GT-Rやシルビア系など、ECUチューンはもちろん必要になるが、エアフロとセットで使うことで、ノーマルを超える燃費も達成できるという。流用チューンの定番となっているのだ。