驚愕の「F40リムジン」! ベースはなんと……
広大なSCN会場のなかでもひときわ目立っていたのがコチラ。低く長ーく伸びたストレッチボディのフェラーリF40「風」リムジンである。だけどよく見ると右ハンドルだしホイールは4穴だし、一体ベース車は何なのか? ギャラリーをザワつかせていた。
埼玉県のカスタムショップ「CALWING」が製作し、今回がイベント初披露となったこのクルマ、聞けば、中身はAW11型トヨタMR2。F40と同じミッドシップということでチョイスされている。それをストレッチしてエアサスを入れて4人乗りリムジンに仕立て上げた逸品だ。そう言われてみれば、Aピラーやリヤクオーターウインドウまわりにその名残があるのだった。
「RB26搭載シーマ」など気になった日本車をチェック
なにしろ1200台もエントリーしたビッグイベントのSCN、すべてを網羅することは物理的にかなわないので、一般読者に比較的なじみ深い(?)国産車から、気になったクルマをいくつかご紹介していこう。
まずはVIPとマッスルが融合したような佇まいのY32型日産シーマ。なんとRB26DETTエンジンをフルチューンして600psまでパワーアップしたユニットを搭載し、エンジンルームをピンク系のカラーでブリンブリンにドレスアップしている。
「SHOW防車」と名づけられた赤いカローラは、販売台数わずか10台とも言われる超希少車の1995年式「TRD2000」だ。JTCCという当時のスプリントレースのためにAE101型カローラに3S-GEエンジンを積んだマシンを市販化したモデルで、この個体はコーションプレート番号「002」。ハヤシレーシングのアルミホイールを履いているほかは派手なカスタムをしていないものの、元が公認のレーシングカーレプリカのようなクルマだけに会場の雰囲気にもなじんでいた。
一転してハワイアンな雰囲気をアピールしていたグリーンのマシンは、日産エクストレイルのフロントフェイスを大胆に改造しただけでなく、ボンネットやフェンダーといった要所にピンストライプを奢ったお洒落なキャルルック仕上げ。
オレンジ基調のコーディネートがカッコよすぎる2002年式フェアレディZは、2019年の「横浜ホットロッドカスタムショー」で「Best Paint」を受賞した有名な個体だ。
ほかにも多彩すぎるカスタム国産車がエントリーしていたSCN。軽自動車やリフトアップ系などは別途レポートをお送りする予定だが、ひとまず画像ギャラリーに国産車多めで230枚の写真をアップしているので、そちらでイベントの雰囲気をお楽しみいただきたい。