手軽にダクトを設置できる汎用品もある
ほかには加工を前提とした汎用ダクトもある。パーツ自体はリーズナブルだし位置も数も自由な反面、空気の流れる経路や雨の浸入を考えて施工しないと、効果がないばかりか雨水によるトラブルが発生したり、ボンネットの剛性が下がる可能性もあるので注意しよう。
以前サーキットで軽量のFRPボンネットをさらに加工し、大量のダクトを埋め込んだ車両がストレートを全開で加速中、隙間から入った空気が抵抗を生みボンネットが異様に盛り上がり、オレンジボール(車両に何らかのトラブルがある)を出されるシーンを見たことがある。エンジンルーム内に空気が溜まっている証拠なので、おそらく冷却の効果もあまりなかったのではないだろうか。
雨や洗車したときの水は純正を加工したケース以外でも懸念されるが、ダクトの裏に装着するカバーが付いた社外品も多い。自宅に停めているときや街乗りのときはカバーで塞ぎ、サーキットを走るときに取り外すのがベターだろう。
最後に排出用か導入用かのカンタンな見分け方を。開口部が車体のリヤに向かって広がっていれば排出用で、逆にフロントに向かって広がっていれば導入用と考えていい。