初代モデルからZ34までさまざまなスタイルの
こだわりオーナーカーを拝見
2022年5月5日(木・祝)、「ADVANオールフェアレディZミーティングin富士スピードウェイ2022」が開催された。会場となった富士スピードウェイのP7駐車場には、Zに縁のある豪華ゲストが参加してトークショーが行われるなど、来場したファンにとっては有意義な1日となった。そんななか会場に集まった歴代のフェアレディZとそのオーナーを取材。愛車へのこだわりポイントや所有するに至ったエピソードなどを紹介したい。
初代Zだけを乗り続ける生粋のZオーナー
[S31型]
昭和51年式のS31型フェアレディZのオーナーであるグッチさんは、免許を取得してから今まで約30年間、S30もしくはS31のみを愛車にしてきたというほどの筋金入りの初代フェアレディZ派だ。Gノーズにオーバーフェンダー、ワタナベ8スポークホイールなど当時感を大切にしているように見えるが、装着されたタイヤは最新ハイグリップラジアルのポテンザRE12D。
さらにバケットシートもレカロの最新モデルを装着しており、現役バリバリでサーキットを走らせていることが窺えるオーラを放っている。話を聞くと、免許取得後にNC型ロードスターを愛車にした息子さんとワインディングでのドライブを楽しんでいるそうで、置いていかれないようにフットワーク関係は現代的なカスタムを施しているそうだ。
エンジンはL28改3.0L仕様のNAで、キャブはソレックスのφ50mmを装着。面白いのはしっかりとエアコンが備わっているところで、過去にはこのクルマで成長期の息子さんを連れてさまざまな場所へ出かけたそう。「エアコンがあったからこそ旧車を嫌いにならず、今も一緒にクルマ遊びを楽しめているのかもしれない」と心温まるエピソードを話してくれた。
設定のない黄色いNISMO仕様をカスタムで再現
[Z34型]
イエローとブラックの2トーンカラーでバッチリとキメられたこちらのZ34。イエローが好きなオーナーいわく、イエローのNISMO仕様が欲しかったそうだが、ラインアップになかったので自分でカスタマイズして再現したそうだ。
そのスタイリングは、イエローのベースモデルにNISMOのフロント&リヤバンパー、サイドステップを装着。そのほかボンネットやリヤウイング、フロントフェンダーなどはアメリカから取り寄せたエアロパーツを装着し、純正コンプリートモデルのような纏まりの良さを実現している。チューニングカーであることを声高に主張するのではなく、分かる人には分かるそんな仕様に仕上げているそうだ。
イエローとブラック以外にこのクルマには、もうひとつチタンとカーボンというコンセプトがあるそうで、最近導入したパーツはカーボンルーフとのこと。イエローというインパクトのあるボディカラーでありながら、大人が似合うシックな1台にまとまっていた。