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貧乏だがクルマは大好き! 金なし走り屋の涙ぐましい努力

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: Auto Messe Web

  • サーキット走行シーンイメージ

  • タイヤのパターン
  • サーキット走行シーンイメージ
  • タイヤに空気入れてる
  • Z33の走り

現地で走るための走行料金だけじゃない

 サーキットを走るには走行料金も掛かれば、エンジンオイルも変えたいし、ブレーキパッドも減ってしまう。現地までの高速代も半端じゃない。だからこそ、普段はケチケチ節約して走るしかない。そんな貧乏エピソードがこちら。

カンタンにできると思ったタイヤの組み換えに手間取り……

 車高調を入れて車高を下げて、アライメントもキャンバー角を増やして街乗りばかりしていると、タイヤの内側ばかりが減ってしまう。でもアウト側はまだまだ現役! そうなれば、貧乏走り屋にとってタイヤの内側と外側を入れ替えて組み直す「裏組み」は当然のこと。しかし、冷静に考えると節約どころか組み換え工賃が高く付いているような気もするのだが……。

 とある友人は雪が降る季節を前に、なんとかスタッドレスタイヤ導入の費用を節約しようと思いついた。そこで実践したのが、普段乗りの軽自動車のタイヤを自力で組み替えること。もちろんタイヤチェンジャーはない。用意したのはタイヤレバーを数本のみ。確かに13インチくらいのスタッドレスならできそうでもある。しかし、思いの外手間取り、結局1日掛けてなんとか4本を組み替えた。

 そのタイヤを持ってガソリンスタンドのエア補充用の丸い手持ちのタンクで空気を入れたのだが、空気圧が低すぎてビードが上がらないのだ。結局、スタンドのスタッフにコンプレッサーから直接空気を入れてもらった。なんとか費用を抑えることには成功したが、丸1日掛かったことを考えると、4000~5000円ほどで組み換え作業をしてもらったほうが安かったような気がする。

タイヤに空気入れてる

回転方向などが決まっているタイヤは裏組みNGだが……

 サーキットは時計回りのことが多く、必然的に左側のタイヤから減っていく。そこで左右の減りの差がもったいないと、左右のタイヤを入れ替える人も多い。最近でこそタイヤ自体がIN/OUT指定で、回転方向指定がないタイヤが増えたが、ひと昔前はアドバンネオバなど、回転方向が決まっているタイプが主流だった。左右を入れ替えるのは本来NGだが、「走ったらわからないよ」と言いながら入れ替えている友人もいた。むしろ逆回転の方がグリップが良いという謎のインプレッションをいただいたこともある。本来の性能を発揮できないどころか安全性にも関わるので、みなさんはタイヤの回転方向を守って使ってくださいね。

タイヤのパターン

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