メンテナンス基礎講座:4時限目
「焚火台は清潔さを保ちながら経年劣化を楽しむ」
キャンプの花形でもある焚火台。購入時はピカピカのステンレス素材が美しいのですが、使用してしまうと黒く焼けこげてしまいイメージが大きく変わってしまいます。多くのキャンパーはそれを「味」や「勲章」として捉えていますが、最低限のメンテナンスは必要です。
使用後は中性洗剤やスポンジ、束子などを使ってヤニや灰を落とし、組み立て式のギアは連結部や可動部分を調整したあと、腐食防止として潤滑剤を塗布しておきましょう。ロストルや五徳、グリルネットもクリーニングし、熱で歪んでいるならば調整してください。
同時に焚火関連のギアをクリーニングするのもお忘れなく。ファイヤーブラスターや薪鋏は予想以上に汚れているので中性洗剤を使って汚れを落とし、収縮部分や可動部に潤滑剤を薄く塗っておくことでスムースに使えるようになります。焚火台は本体だけでなく収納袋も汚れています。シーズンの終わりにはタグを見て洗濯ができるのであれば洗濯し、洗濯ができないのであれば消臭除菌スプレーを使って衛生的に保管しましょう。
メンテナンス基礎講座:5時限目
「チェアや衣類、ブランケットもメンテナンス」
最後にキャンプ用の衣類やブランケット、チェアもメンテナンスしましょう。チェアは可動部に潤滑剤を塗布し、布部分が汚れているようなら中性洗剤と束子を使ってクリーニング。衣類やブランケットも同様で、クリーニングに出すか自宅でタグの表示を守って洗濯しましょう。チェアの布部分や衣類、ブランケットは焚火の火の粉で穴が開いていることもあるので、しっかりと補修しておかないと穴が広がってしまうので注意が必要です。
そのほかにもシュラフを使ったら、天気のよう日にしっかりと乾燥させてから収納しましょう。シーズンの終わりには一年の汚れを落とすためクリーニングを施し、翌シーズンに気持ち良く使えるように準備しておくこと。シュラフを洗濯する場合、予算があればプロのクリーニング店にお願するのも手ですが、手洗いができるシュラフは浴槽を使って洗濯することもできます。生地や中綿、ダウンにダメージを与えないように押し洗いをして汚れを落とし、ネットに入れて脱水を行ったあとに風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させて下さい。
まとめ:キャンプ道具は使う前に確認し使ったあとは必ずお手入れ!
キャンプ道具は丈夫ではあるものの、基本的には日常で使用する生活用品と同様のお手入れは必要です。しっかりと手を入れることで愛情が深くなり、アウトドアという非日常を支えてくれる相棒としての信頼関係を築くことができるのです。
とくにキャンプ初心者の場合には道具のトラブルは大きなストレスとなり、キャンプへの熱が冷めてしまうことも少なくありません。そんな悲しい状況を経験しないためにも『キャンプ道具は使う前に確認し、使った後には必ずお手入れをする』ことを習慣にして下さい。コンロやバーナー、ランタンなどの複雑な構造を持つ道具の場合、自分でメンテナンスができないと思ったらプロショップやメーカーにメンテナンスをお願いし、自分でできるものであれば積極的にチャレンジしてみましょう。