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肉食系だと思ったら草食系かよ! 女性ジャーナリストを虜にしたV6マスタングのイケメンぶり

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TEXT: まるも亜希子  PHOTO: フォード・モーター・カンパニー/写真AC/Auto Messe Web編集部

見た目はチョイ悪だけどジェントルマンだったV6マスタング

 それよりも、乗り始めて少しずつ「あれ〜?」と思い始めたのは、マスタングの乗り味。V6だからというのも多少はあるでしょうが、獰猛だとばかり思っていたOHVエンジンはドロドロ感よりも軽やかさが印象的。一発の速さではなく、アクセルを全開にして一拍遅れてからだんだんと伸びていく加速フィールがとても心地いいのです。5代目マスタングのフロントスタイル

 ボディや足まわりは適度にユルさがあり、高速コーナーもガチで曲がっていくというよりは、じわ〜っと荷重移動しながら抜けていく感覚。FRスポーツのなかでもおおらかさがあって、なんというかこれはもう、肉食じゃなくて草食系!? それなのに顔つきだけはイカついもんだから、高速道路を走っているとまったく煽ったりしてないのに、前のクルマがどんどん車線変更して勝手に道を譲ってくれちゃう。で、譲ってもらった手前、悪いから一生懸命アクセルを踏むんだけど、ぜんぜん追い越せない(笑)。そんなギャップが面白いクルマでした。

肉食系に非ずもいつかまた乗りたい憧れのコンバーチブル

 でもこうしたマスタングの本性は、生い立ちを考えれば納得できるものなのです。マスタングが生まれた1960年代は、アメリカにコンパクトカー全盛時代がやってこようとしていたころ。当時のフォード副社長・アイアコッカ氏は、コンパクトカーをつまらないものにしたくないというパッションで、綿密なマーケティングのもとにマスタングを生み出したとされています。1968年製フォード・マスタングの新車発表会

 魅力的なキャラクター、エレガントなスタイリング、控えめな価格設定、誰もが快適に乗れる豊富なオプション設定などなど。いわばマスタングは大衆のためのコンパクト・スポーツカーとしてこの世に生まれ、その宿命の通り、大衆に愛され続けている偉大なクルマと言えるでしょう。そんなわけで、お姫さま抱っこしてくれるような肉食系マッスルカーではなかったけど、マスタングはまたいつか乗りたい1台です。

トホホな失敗カーとの思い出もいまでは大切な財産!!

 そして、期待通りではなかったという点で失敗したもう1台は、ダートラ競技にハマっていたころに練習車として購入した、三菱ギャランVR-4(6代目)。これも10年落ちくらいで中古で購入したんですが、ラリーでランエボが大活躍する前に、その基礎を築いたと言われているのがこのVR-4なんですよね。なんたって、“Victory Runner 4WD”の頭文字を付けられたグレードですから。ダートラの先輩たちがこぞって、「あれはいいぞ、楽しいぞ」とVR-4を褒めるもので、超期待して納車後初の練習へと出かけてみたら、「なんじゃこりゃっ」。三菱ギャランVR-4のフロントスタイル

 まずはコテ調べとばかりにパイロンスラロームをやったのですが、ぜんぜん曲がれないではないですか。新車当時、乗ったことがあるという先輩にも乗ってもらうと「あれ? おかしいな」などと言っています。そして結論は、「10年の4WD技術の進化はすごいな!」って、そんなぁ……。トホホな愛車となってしまいました。が、今となっては時代を築いた名車に乗れたことは、大切な私の財産です。 

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  • 5代目マスタングのフロントスタイル
  • 5代目フォード・マスタングコンバーチブルの走り
  • 5代目マスタングのフロントスタイル
  • 5代目マスタング・コンバーチブルのフロントスタイル
  • 5代目フォード・マスタングコンバーチブルのリヤスタイル
  • 三菱ギャランVR-4のフロントスタイル
  • 1968年製フォード・マスタングの走り
  • メルセデス・ベンツAクラスを試乗するまるも亜希子
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