無駄に電力消費しないものや電圧を監視するモデルも登場している
一方でドライブレコーダーの機能としてバッテリー上がりを未然に防ぐシステムを備えているモデルも多い。クルマを停止させてから一定時間は常時録画し、それを超えるとイベント録画(衝撃を検知したりクルマのまわりに動きを検知すると録画を開始する機能)に自動的に切り替えて、電力消費を抑える仕組みを持つモデルも多い。さらにクルマのバッテリー電圧をモニターして、一定以下の電圧に下がると自動的にドライブレコーダーへの電源供給をストップする機構を備えるモデルもある。これらを使うことでバッテリーの上がりを防ぐことができるのだ。
ただし車両のバッテリーが弱っていて電圧が低い場合には、すぐに規定の電圧を下まわってしまい、ほとんど駐車中の監視録画ができないという不具合が起きるケースも考えられる。ドライブレコーダーの機能をフルに使うのであれば、車両側のバッテリーもリフレッシュするなどして、良好な状態を保っておくと良いだろう。
輸入車ユーザーはとくに注意! 万全の策はサブバッテリーの追加装着
予算に余裕があるユーザーの場合は、車両のバッテリー上がりを回避するためにドライブレコーダー用の外部バッテリー(サブバッテリー)を設置する方法もある。専用のバッテリーが用意されたことで、駐車時に起動するドライブレコーダーの電源はすべてサブバッテリーから供給されるため、車載のバッテリー上がりは回避できる。
ちなみにこのサブバッテリーを使ったシステムにはもうひとつの用途があるという。それが一部の輸入車(BMWやテスラなど)にドライブレコーダーを取り付ける際に必須になるとのこと。輸入車のなかには駐車するとスリープ状態に入り、バッテリー電圧を車両側が監視するという制御が組み込まれているケースがある。
そのため駐車中にドライブレコーダーがバッテリー電源を消費すると、エラーが起きることがあるというのだ。これを回避するためにメインバッテリーからは電源を供給せず、ドライブレコーダー用にサブバッテリーを用意するのだ。ドライブレコーダーメーカーからも専用バッテリーが発売されているので、予算とシステムを鑑みてセレクトすると良いだろう。
このように、ドライブレコーダーの駐車中監視機能を使うケースでは、車両のバッテリーを使った場合でも、よほど使用環境が特殊な場合やドライブレコーダー側に電源監視の機能を持っていないモデルを取り付けた場合を除けば、バッテリーの上がりは心配するほどではなさそう。それでも万が一エンジンが掛からないのが心配という場合には、ドライブレーダー用の外部バッテリーを取り入れるのが得策だろう。