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純正カーオーディオをそのまま音質アップ! 「DSPアンプ」ならそんな難題をクリア可能だった

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TEXT: 土田康弘  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • 純正ヘッドユニット

  • フォーカル製DSP
  • ディスプレイオーディオのヘッドユニット
  • ラゲッジにインストールしたサブウーファー
  • 純正ヘッドユニット

純正カーオーディオを高音質で迫力あるサウンドにするDSPとは

 クルマのなかで快適なドライブミュージックを楽しむには、カーオーディオのレベルアップは欠かせない。その理由は純正オーディオがコスト重視で装着されている場合が多く、音質面では「?」が付いてしまうことが多いためだ。ただしカーオーディオは少しの予算でさまざまなグレードアップパーツが手に入り、音質面を大きく向上できるので、好みの手法でオーディオカスタムを試してみよう。

取り外し不可の純正ナビの普及でヘッド交換が難しい車種が増えている

 ただし、カーオーディオのグレードアップを実施するときに大きなハードルがある。それが純正のメインユニットが交換できないケースが増えている件だ。デザイン的にダッシュパネルやセンタークラスターと一体になっていて、アフターパーツのヘッドユニット(DINサイズのモデル群)を交換取り付けできないケースがそのひとつ(とくに輸入車は顕著)。また純正のエアコンや各種コントロール機能をオールインワンしているセンターユニットは、取り外すと純正機能が損なわれてしまうので手が出せないのだ。ディスプレイオーディオのヘッドユニット

純正オーディオが外せない人のための救世主となるDSP

 多くのユーザーがここでオーディオのグレードアップを諦めてしまう、もしくは純正オプションなどによるカスタムを試みる程度で止めてしまう理由がここにある。しかし、もうひとつの選択肢としてカーオーディオ専門店などでポピュラーに用いられているのが「DSP(=デジタル・シグナル・プロセッサー)」だ。これは純正オーディオはそのままでも、オーディオの「調整機能」と「パワーアンプの強化」を同時にこなせるお手軽&高機能ユニットだ。純正オーディオが外せない、もしくは純正内装を崩したくないというユーザーも含めて注目してみよう。カロッツェリア製DSP

DSPは音源のデジタル信号を調律して臨場感のある高音質を実現してくれる

 そもそもDSPアンプとはどのようなものか? その名の通りDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)とパワーアンプが一体になったオーディオユニットのことを指している。DSPアンプとはスマホ収録の音源やストリーミング音源、CDなどを再生したデジタル信号をデータ処理するユニットのことで、おもな機能はタイムアライメント、イコライザー、クロスオーバーなどだ。

 タイムアライメントは各スピーカーから音の出るタイミングを変化させて、ドライバーの目の前にピタリと音のフォーカスを合わせることに使われる調整機能。目の前にアーティストが現れるような、臨場感あふれる音の再生には欠かせない調整機能だ。純正オーディオでは決して味わえない音空間を再現できる。タイムアライメントの調整

 イコライザーは周波数帯域ごとにゲイン(入力信号の増幅)を上下させて音のバランスを整える機能。これは純正オーディオなどにも装備されているのでご存じだろう。

 さらにクロスオーバーは2ウェイやフロント+サブウーファーなど、スピーカーを複数の帯域に分割(マルチウェイスピーカー)している場合、それぞれのスピーカーに割り振る周波数帯域を調整する機能。全スピーカーの音が一体になって、リスナーであるドライバーに届くように調整することができる。

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