伝説のマシンと最新型GT-Rの共演も実現
イベント会場にはGT-Rファンたちにとって特別な存在である「グループAマシン(STP TAISAN GT-R)」を持ち込み、当時そのステアリングを握った土屋圭市氏にも来場いただくことになった。
ただし、マシンコンディションの都合でレーシングスピードでの走行は不可。当初は展示のみということも考えたが、車両オーナーの計らいで通常走行ならば可能な状態に整備していただき、土屋氏自らのドライブでパレードランに加わってもらうことが叶った。
また、「日産自動車」にも大きなサポートをいただき、正式発売前(当時)のGT-R NISMO MY20を2台持ち込んでもらい、公開デモランも実現した。ちなみに、パレードランの先導車を務めたGT-R NISMOは、本誌イベントに間に合うよう納車され、会場で初披露された富士スピードウェイの新しいペースカーである。
ほかにも各メーカーやショップ等の方々、ゲストなどの関係各位、そして参加者および来場者の皆さまのご理解とご協力があるからこそ、R’s Meetingが開催できているのだということを、今あらためて噛み締めている。
造り手とファンが一堂に会すスペシャルな一日
’19年に初めてR’s Meetingに足を運んだという方もたくさんいらっしゃることと思う。年々規模が拡大していることに比例して、来場される方々の熱気と期待値が高くなっていることも実感している。
皆さんの笑顔がある限り、GT-R Magazineとしてこのイベントを継続していくことは言うに及ばず、もっと多くの方々に楽しんでいただけるよう、モディファイを重ねていきたいと考えている。
今回のイベントにゲストとしてご来場いただいた歴代スカイラインおよびGT-Rの開発責任者の方々から、GT-Rが生誕50周年を迎えたことを踏まえた貴重な辞(ことば)を頂戴した。GT-Rというクルマがなぜこれほどまで長い間ファンに愛され続けてきたのか。個別にお話しをうかがったのだが、そこには共通点があることに気付いた(これに関しては別に記事をアップする予定)。
造り手の強い信念とユーザーファーストの姿勢、そしてそれに呼応する形でエールを贈り続けるファンの力。「GT-R」を冠に据えるメディアとして、本家が紡いできた歴史の重さに負けぬよう、これからも精進していく所存だ。