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以前のように楽しめない……はギア沼にはまった可能性! あれこれ捨て去るミニマルキャンプが楽しさ復活鍵だった

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 写真AC/Auto Messe Web編集部

楽しくなくなったらミニマルキャンプしてみることが大切

 最近、キャンプ道具が増え続け、そのストレスで純粋にキャンプが楽しめないという本末転倒の人も多いと聞きます。もちろん、キャンプの楽しみ方は人それぞれであり、道具を満載してキャンプ場へと向かうことが楽しいのであれば良いのですが、道具にこだわり過ぎて楽しめないのであれば、一度原点に立ち戻ることをオススメします。

 登山でのテント泊を行う人たちは、リュックに入る限界まで道具を削ぎ落とし、可能な限りの軽量化を目指します。一般的なキャンプではそこまでストイックになれとは言いませんが、持って行く道具を厳選してシンプルなスタイルに立ち戻ることで、「キャンプの楽しさ」を再認識することができるはずです。ヴィンテージなキャンプサイト

不自由を楽しむ本来のキャンプスタイルに立ち返ることも大切

 まず、シンプルなキャンプを目指すのであれば併用できる道具を優先すること。BBQコンロ、ツーバーナーコンロ、シングルバーナーを持って行くのではなく、小さな焚き火台がひとつあれば調理や湯沸かしができ、夜間には暖を取ることができます。ランタンはシンプルなものをひとつ用意し、屋外の移動やテント内ではLEDのヘッドライトを使用する。もちろんランタンスタンドは不要。テーブルはコンパクトな折り畳み式にし、調理器具はコッヘルと鍋があれば十分に足りるはずです。焚き火台で調理

 就寝はコットではなくマットとコンパクトなシュラフだけ。あとは薪を割れるナイフとライター、火吹き棒、箸があればシンプルキャンプの完成です。本来「キャンプは不自由を楽しむ」のが基本であり、文化的な生活から離れた位置に立つことが楽しみでもありました。これから自分がどんなキャンプをしたいのかを考えるためにも、シンプルなキャンプへと立ち戻ることをおすすめします。ソロキャンプのテント

 誤解してほしくないのは決してグランピングや贅沢なキャンプを否定しているのはありません。ここではシンプルなキャンプに立ち戻ることで「自分には何が必要なのか」、「どんな道具を持って行くべきなのか」が理解できると言うことです。ラゲッジに満載したキャンプ道具のなかで、一度も出番がなかった道具は二軍落ちとし、活躍してくれた一軍選手をさらに強化することでキャンプ道具選びは研ぎ澄まされていくことでしょう。

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