趣味のクルマとしてあえて旧車を手に入れて運転技術を磨きたい
当然のことながら、前方を見つつ、バックミラーやサイドミラーも駆使して周囲のクルマの動きに注意しながら、ステアリングホイール、アクセル、ブレーキ、クラッチ、レギュレターハンドル、ウインカーおよび各種ライトのスイッチなどを操作することになる。そのため筆者は、アルファロメオGT1600ジュニアをドライブするときに、時折、手足が4本ぐらいずつあればもっと運転がラクになるのに……と思ったりもしている。
ある意味、旧車を運転することは野球漫画「巨人の星」の劇中に登場した大リーグボール養成ギプスをしながら走っているようなものなので、それを外す=昨今のクルマに乗りかえると、さまざまな操作から解放され安全運転のことだけに集中できるのである。趣味性が高く、しかも運転の基本を学ぶことができる旧車は一石二鳥なので、初心者だからこそ買ってみて次のステップに進んでいただければと思う。
そのまま腕を磨き旧車の世界を邁進してもいいし、旧車で運転のイロハを習得し、昨今のクルマに乗り替えて安全運転を続けてもいいので、旧車で始めるカーライフは万事ハッピーなのであった。