ただ記録するだけじゃない! 進化するドライブレコーダー
今やドライブレコーダーは安心安全なドライブに欠かせないアイテムとなった。なかでも昨今はあおり運転や駐車監視としての利用例が増えており、カロッツェリアから登場した前後2カメラ型ドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」も、その分野を強化したモデルと言える。今回は発売を前にプロトタイプを特設コース上で体験したので、その印象をレポートしたい。
※写真はすべて公道ではないテストコースでの体験試乗の模様です。
あおり運転を認識する肝となる「可変認知機能」
眩しいばかりの初夏の海を眺めながら走行していると、突然、車内にアラーム音が鳴り、VREC-DZ800DCの画面には「後方注意!」の警告が表示された。ルームミラーを見ると後続車が迫ってきているのがリアルにわかる。まさにVREC-DZ800DCが後方からの“あおり運転”をドライバーに知らせた瞬間だった。
VREC-DZ800DCは多くの新機能を搭載した。このあおり運転への対応は、「後方車両接近検知機能」として搭載されたもので、これは新開発の画像認識技術によってもたらされた。そのポイントは後続車の可変認知機能にある。
じつは「煽られている!」ことは状況によって感じ方が異なる。たとえば一般道と高速道を走っているときの速度や、昼間あるいは夜間の時間帯が異なってもその印象は大きく違ってくる。そこで本機では、保存に至るまでの作動アルゴリズムを状況に応じて変化させることにした。つまり、人の感覚に近い状態での“あおり運転”検知を実現したのだ。ここがこれまでのドライブレコーダーとは大きく違う。
しかも、驚くのは安定した検知精度だ。何度繰り返してもこの記録が確実に行われており、それはまさに重要な映像を記録しなければならないドライブレコーダーとして、高い信頼性につながるものと言っていいだろう。