その2.機能性はもちろんドレス効果抜群のイルミネーション系
【シーケンシャルウインカー】
昭和に流行った高級サイクリング車に搭載されていたフラッシャーを思い出す流れる方向指示器。これがシーケンシャル、またはバーティカルと呼ばれるウインカーの点灯方式だ。LEDの普及で点灯のパターン化が容易に行えるようになった産物といえる。とはいえネオンのようにむやみに光らせてはいけない。内側から外側に向かって、なおかつ水平方向のみでの点灯が義務付けられている。流れて見える点灯パターンは、順次に点灯して全部ついたら消えることを繰り返している。
【色温度】
ヘッドライトがハロゲンの時代からHID、さらにはLEDへと進化して注目されはじめたのが色温度であり、単位はK(ケルビン)を使っている。ハロゲンライトの色温度は3200Kから3500Kあたりで赤みを伴った暖色系である。
雨や雪の日にはさらにケルビン数の低い黄色みがかったタイプの方が走りやすかったりする。ちなみに太陽光は5000Kから6000Kで、もっとも明るい色温度は4000K前後と言われている。ケルビン数が増えると白くなり、さらに助長すると青みが増していく。と同時にインパクトも増えるが、残念ながら光量は落ちてしまい、蒼白いインパクトのわりに暗いというオチが付く。ちなみに純正のHIDやLEDの色温度は5000Kから5500Kあたりだ。
【ウイポジ(ウインカーポジション)】
ウインカーランプを方向指示器とハザード機能だけで使うのはもったいない。どうせならアメ車のようにポジションランプと連動して点灯させてしまおう、と思ったのか思わなかったのか定かではないが、ウインカーポジションキットがドレスアップの手法として好評だ。光モノはみんな大好きで、仲間内ではウイポジと呼ばれてドレスアップのひと工夫として重宝されている。手軽に装着できるわりには効果が高い。ポジションランプ点灯時にウインカーを出した場合、反対側は減光したり、消灯したりと設定を変えることができるものもある。
【ユーロウインカー】
欧州車のようにの1度の操作で自動的に3回点滅するシステムの総称がユーロウインカーだ。車線変更やハザードでのあいさつのときにとっても便利な機能であり、なんといってもスマートさがポイントである。
昔ながらの電球式と違ってLEDは点灯するタイミングがいたってシャープ。だからユーロウインカーの効果が冴え渡る。ちなみにユーロウインカーのホーンバージョンみたいなものがあって、追加した専用ボタンをひと押しすると「プ、プ」とホーンが手の動きでは絶対無理な早さ、というか短い間隔で鳴る。これもなかなか技アリだ。