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売ることを考えたら「クルマいじり」などできん! 専門店でも厳しいチューニングカーの売却事情

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

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  • ロールケージ交換
  • 溶接タイプのロールケージ
  • マフラー交換
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手塩にかけた愛車だけに高く手放したいもの

 愛情とお金を注いで作り上げたカスタムカー。何らかの事情で手放さざるを得なくなったとき、装着したパーツはどうするのが正解なのだろう。ノーマルに戻すほうが高く買い取ってもらえるのか、それともチューニングがプラスに査定されるのだろうか。

車高調&マフラー交換程度なら専門店に行けばプラスの可能性も

 そもそもの前提として覚えておきたいのは、カスタムが保安基準に適合していること。いくら完成度が高いクルマでも公道を走れない状態では、二足三文どころか買い取りを拒否される可能性もある。また、ディーラーや一般的な中古車の販売店では、改造がプラスに働くことは少ないと考えていい。最近はカスタムカーを多く取り扱う専門店も多く、そちらに持ち込むほうが有利なことは確実だ。

 とはいえ改造のレベルによっても話は変わってくる。取り付けに際して加工などが必要ないライトチューンの範囲であれば、パーツのコンディションにもよるがプラスに査定される確率が高く、よほどのことがなければマイナスにはならないと思われるので現状のままでOK。もっともダンパーからオイルが漏れていたり、マフラーが擦れて穴が空いているようなら、ノーマルに戻したほうが相手の印象もいい。

マフラー交換

 次はロールケージやタービン交換といった、ライトチューンからもう少し踏み込んだ仕様。これらもカスタムカーの専門店ならプラスになるケースが多いはずで、ノーマル戻しの手間を考えてもそのままのほうが無難と思われる。後席に人が乗れないロールケージで構造変更していないとか、排気量に対して大きすぎるタービンなどのケースは別として、適正なカスタムであれば中古車として買う側にもメリットは多い。

ロールケージ交換

フルチューンとなると個人売買のほうが高く売れることがある

 ではスポット増しや溶接式のロールケージによる本格的なボディ補強や、エンジンの内部にまで手を入れたようなフルチューン車両はどうなるか。改造が過激になるほど用途が絞られるのは致しかたなく、マイナスとはいわないがライトチューンやミドルチューンに比べ、つぎ込んだ金額が反映される可能性は低いと言わざるを得ない。

溶接タイプのロールケージ

 チューニングの履歴(見積り書や発注書など)を提出することが条件の買取店もあり、少しでも高く売りたいならば需要と供給が一致しやすい個人売買のほうが有利だ。ドレスアップ系のカスタムも同じと考えてよく、車検対応で取り付けがボルトオンならプラス査定、内装を加工したり純正に戻せなければマイナスとなることが多い。

 いずれにせよ専門店なら改造はそのままでいいと思うが、上で書いたようにコンディションが悪かったり、次のクルマでも引き続き同じパーツを使うなど、ノーマルに戻したほうがいい場合もあり得る。そのためスペースが許せば取り外した純正パーツはすぐ捨てずに、万が一に備えて保管しておいたほうが安心だろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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