万全ではないがハンドルロックなどの物理的な対策も必要不可欠
そこでCANインベーダー対策としてまず考えられるのが物理的な手法が効果的だ。ハンドルロックやタイヤロックといった機械式の防犯システム。ただハンドルロックは電動カッターで切断されてしまい、貧弱なタイヤロックはパワーがあるクルマには役に立たないので完璧とはいえない。機械式で対応するならショップと相談して、防犯性に優れたシステムを施工すること。また自宅ガレージに止めているなら鍵付きのシャッターやスライドドアでクルマが出られないようにしておくのが良いだろう。
そしてオーソドックスな防犯システムがカーセキュリティのインストールだ。従来のシステムであっても犯人のクルマへの接近/盗難作業/ドアのオープンに対して警告音を発してくれる。またCANインベーダーに対応した最新のセキュリティなら、防犯性はさらに高まってくる。
警視庁が発表した2021年の犯罪統計資料の自動車盗難認知件数は5182件。窃盗犯は目についたクルマを片っ端から盗難しているのではなく、どこにどんなクルマが止まっているのか狙いを定めて犯行に及んでいる。窃盗犯から狙われている以下の車種に乗っているオーナーは何らかの防犯対策を施しておくことが大切だ。
□日本損害保険協会 第23回自動車盗難事故調査結果(2021年)車名別盗難状況
1位:ランドクルーザー
2位:プリウス
3位:レクサスLX
4位:アルファード
5位:クラウン
6位:ハイエース
7位:レクサスRX
7位:アクア
9位:ヴェルファイア
10位:レクサスLS
10位:ハリアー