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アーシングにアルミテープにコーティング! 謎だけど確かに「変わる」クルマの電気系チューニングの効果とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/トヨタ自動車

  • 電気と静電気をめぐるチューニングも時代とともに進化している

  • ステアリングコラムにアルミテープを貼る
  • 市販のアルミテープを貼るだけでも効果を感じられることもある
  • ボディ各所に帯電したマイナス電気をバッテリーに戻すアーシング
  • 古くなったケーブルやヒューズをリフレッシュする分には確実な効果が見込める
  • GRエアロスタビライジングボディコートシリーズ

効果がわかりにくい、電気と静電気をめぐるチューニングの世界

 昔よく流行ったアーシングケーブルから、近年トヨタが導入したアルミテープまで、オカルトと言う人もいれば実際に効いたと言う人もいる、電気にまつわるチューンは果たして本当に効くのだろうか。最近話題の電気や静電気を除去するチューンはどんな効果を持つのか解説する。

いまではほぼ絶滅してしまった「アーシング」

 古典的な電気系統のチューニングとしては「アーシングケーブル」がある。ボディに帯電したマイナスの電気をバッテリーに戻すことで、効率がアップするというもの。エンジンやバルクヘッドなどあちこちから、バッテリーのマイナス端子にケーブルを増設する。

 その効果は賛否両論ある。ヘッドライトが明るくなったとか、セルモーターが元気に回るようになったなど、いろいろ聞く。だが、近年のクルマに効果があるかはちょっと疑問が残る。もちろん自動車メーカーでもちょっとケーブルを増やすくらいで燃費が良くなったり、劇的な効果があるならやっているハズである。

 むしろ、電気の行き来の量を考えて純正のアーシングケーブルを装着しているので、無闇な増設は危険であるとも言われる。

ボディ各所に帯電したマイナス電気をバッテリーに戻すアーシング

旧車ならケーブルやヒューズを純正新品にするだけでも効果あり

 近年のクルマに効果があるかは怪しいが、旧車はもともとのアーシングケーブル自体が劣化してきているので効果がわかることもある。ケーブル自体も20年や30年経過すれば酸化して劣化してくる。それを補う意味でのアーシングケーブル増設は効果が期待できる。

 ならば純正のアーシングケーブル自体をリニューアルするほうが、新設ケーブルによる火災やショートなどのリスクを抑えられるので良いという話もある。まずは純正ケーブルのリフレッシュからオススメしたい。

 そういう意味では昔からヒューズを高効率なものにするチューンもあるが、これも効果は賛否ある。いずれにせよ、純正新品ヒューズに変えるだけで一定の効果があるような気がするもの。10何年も使っているなら交換してもバチは当たらないはずだ。

 それから、もしアーシングケーブルを新設する際は、エンジンルームは温度が上がるし、ベルト類など回転するものも多いので、そのケーブルがトラブルを生まないように気をつけてもらいたい。

古くなったケーブルやヒューズをリフレッシュする分には確実な効果が見込める

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