走りなれている道で調整するのがベスト
せっかく車高調や減衰調整式のダンパーを入れても、交換したときのメーカー標準値に合わせたっきりで、一度もイジったことがないというクルマ好きも少なくない。車高についてはなかなかシビアで、アライメント調整が必要になり、気軽にイジるわけにはいかない。だが、ダンパーの減衰力はときどき少しハードにしたり、ソフトにしたりして、自分なりのアレンジを楽しんでみるのはいかがだろうか。
調整するときは2~3ノッチ動かした方が体感しやすい
やり方としては、まず走り慣れている道で、前後のダンパー減衰力を2段ぐらいソフトにしてみる。調整幅が10段以下のダンパーなら、1クリックだけでもいいが、20段近い調整幅があるダンパーなら一気に2~3ノッチ動かした方が変化がわかりやすいのでおすすめだ。
走るステージも重要で、普段よく走る通勤路や郊外のワインディング、首都高などの高速道路など、馴染みの道で、セッティング前の走りと比較しやすい場所を選ぶのが重要。ダンパーをソフトにすれば、乗り心地もよくなるのはもちろん、意外に接地性がよくなってグリップ感が増すことも多い。
とくに純正タイヤよりロープロファイルのタイヤに履き替えている場合は、タイヤ自体のたわみ量が少ないので、その分ダンパーをソフトにしてあげると相性がよくなるケースも少なくない。また、ブレーキでもう少し穏やかにピッチングを増やしたい、ステアリングの効きがシャープに感じる場合も、ソフト方向に振るのが有効。