塗装を含めてフルオリジナル状態が
ミントコンディションの条件となる
ではクラシックカーのミントコンディションとは、どういうものなのか? というと、未再生で極上コンディションのフルオリジナル実動車ということになる。オリジナル塗装であることがマストなので、レストアするなど、各部を仕上げたクルマとはジャンルが異なるのだ。オドメーターが実走行で、過去の整備履歴を把握しやすいワンオーナー/低走行車であればなおよいといえる。
ミントコンディションのクラシックカーは博物館展示級の極上美車で、「よくぞ遺してくれました!」と前オーナーに対して手を合わせたくなるが、それ故に流通価格が高価だ。ケースバイケースなので、フツーの旧車よりもどのぐらい高いのかを明示することは難しいが、以前、ミントコンディションのフェラーリ・テスタロッサが3600万円で販売されていたことがあった。この価格は、価格が高騰し始めたころの話なので、現在ではどのぐらいの相場になるのかを窺い知れるだろう。
それほど年式が旧くなく、まだフルレストアするまでもないというクルマは、ミントコンディションが一番高いといっていいだろう。今後、これ以上の極上美車は出てこないだろうなと思ったら、高価でもミントコンディションを買っておくのが吉だ。