キャブやデスビの調整はちょっと上級編
ちなみに、当時のオーナーズマニュアルに記されていたような整備はメーカーが想定していた、と考えると、油脂類およびプラグなどの交換、液類の補充以外に、知識さえあれば、ディストリビューターのポイント調整、キャブレターのアイドリング調整ぐらいのことはやっても大丈夫。だが、ディストリビューターとキャブレターはイジる前に整備に、関するしっかりとした知識を持っている人に相談することをオススメする。
プロの主治医に相談できる関係を築くのが大事
その一方で自宅にプライベートファクトリーがある自動車趣味の大ベテランは、エンジンやトランスミッションをバラバラにしてオーバーホールする、足まわりのブッシュを圧入する、ボディを溶接する、といったことまで普段から平然とやっているので、筆者がとやかく言うレベルではないのであった。
クラシックカーに乗っていると日々さまざまなことがあるので、常日頃のDIYメンテで培ったノウハウが出先でトラブルが発生した際の応急処置に役立つことがある。役立つことがあるものの、とにかく安全第一なので、少しだけ工具を持っているメンテナンス初心者は、走る、曲がる、止まるにかかわる重要な部分の整備はプロにオーダーしたほうがいいだろう。クラシックカーをイジる前に、知識を持っている人に相談できる環境を整えることも大事なので、その道のプロと日頃から仲よくしておくことも推奨しておく。