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クルマ好きの親が付けた名前だと一目瞭然! 戸籍法改正で出るかもしれないクルマ系キラキラネーム

子どもの名前で使われる車名

「セリカ」や「カレラ」など戸籍法改正で
クルマ系キラキラネームが増えるかも!?

 現在、2024年度の戸籍法の改正に向け、法制審議会の部会が中間試案をまとめたというニュースが報道されました。何やら難しい話ではありますが、簡単に言えば「漢字本来が持つ読みや意味に関連性があれば認められる」、「新たに戸籍氏名に読み仮名を記す」というもので、この改正が通れば話題なっている『キラキラネーム』がさらに加速することは間違いありません。なぜ、このコラムで戸籍法の改正……のお話を取り上げたのかと言えば、キラキラネームのなかには「自動車」に関係した名前も多いからです。キラキラネームは賛否両論であり「親のエゴで付けた名前を子どもに押し付けるな」という意見や、「個性的で魅力的」など正反対の意見が対立しているのが実情です。

出典:法務省

賛否あるキラキラネーム……だけどクルマ系なら許せる!?

 調べてみるとキラキラネームは1990年代から増え始めたようで「命名は親の責任であるにも関わらず自己満足、教養の無さが露呈する名付け」と書かれていました。確かにひと昔前に一世を風靡した横浜銀蝿の「夜露死苦(よろしく)」や「仏恥義理(ぶっちぎり)」のように、読み仮名に漢字を当てたイメージがあり、無理やり読み仮名をつけたと思われる名前も数多く存在しているのが特徴。

 また、漢字が持つ意味を読み仮名にしたもの増え始め、代表するキラキラネームには愛(らぶ)、野生(わいるど)、騎士(ないと)、虹(らるく)、夢姫(ぷりん)、宝冠(てぃあら)、天使(えんじぇる)などがあり、クルマ好きでは世莉華(せりか)や華麗羅(かれら)、蒼愛(そあら)、香里奈(かりーな)などが有名です。

 レース好きの親では星菜(せな=アイルトン・セナ)、流依(るい=ルイス・ハミルトン)、周磨(しゅうま=ミハエル・シューマッハ)などと命名する人もいるようです。不思議なことに日本のレーシングドライバーには個性的な名前の人も多く、その代表が鈴木亜久里(あぐり)や小林可夢偉(かむい)なのかもしれません。

子どもが理由を聞いて納得できればキラキラネームもアリだ!

 子どもの名前は一生を左右する大切なものですから、公序良俗に反するものや一過性の流行や思い付きでキラキラネームを付けるのは熟慮するべき行為。その名前によって子どもが成長する上でハンディキャップに感じてしまったり、嫌な思いをする可能性があることを頭に入れておきましょう。しかし、クルマやレーシングドライバーに強い思いがあるのなら、それは素敵な命名になることも事実。

「ママと初めてドライブに行ったクルマがトヨタ・セリカで、その出逢いがあったからこそ愛する子どもが生まれた」、「アイルトン・セナのドライビングに憧れ、人生を頑張ることができた」などなど、しっかりとした理由があれば、そこには命名するべき愛情が感じられます。本屋に並ぶ「姓名判断」や「字画占い」の本に頼り過ぎ、本当は付けたかった名前を諦めて命名するよりも、愛情がこもっているのかもしれません。

 ちなみに2024年に戸籍法が改正されると、光宙(ぴかちゅう)や海(まりん)、大空(すかい)などの名前が認められる可能性があり、よりキラキラネームが増えることが考えられます。もしかして猛牛(らんぼ)や跳馬(ふぇらーり)、水蓮(ロータス)、王冠(くらうん)なんて子どもも現れるかも!?

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