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スバリストの間で囁かれる「都市伝説」は本当? 謎の裏技「アクセルペコペコ」の真偽とは

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TEXT: 井元貴幸(IMOTO Takayuki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • VAG型WRX S4の走り

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  • MFDのアクセル開度表示

スバリストなら1度はやってみたことがある「アクセルペコペコ」とは

 ネット上でスバル車オーナーを中心に話題となっているさまざまな「裏技」。取扱説明書の隅に小さく書かれている「正統派」なものから、整備などで使用するディーラーサービスのメカニックなどだけが知る本当の「裏技」までいろいろ。なかでも電子制御スロットルを採用した4代目レガシィ(BP/BL型)が登場してから、じわじわと広まった裏技といえば「アクセルペコペコ」と呼ばれるもの。この技を実際に行ったユーザーからは、「レスポンスが良くなった!」「もっさり感がなくなった!」など、効果を体感しているユーザーも多い様子。実際この「アクセルペコペコ」とはどんな技なのかを検証したい。BL型レガシィB4の走り

アクセルペコペコの設定方法とは

 操作方法はさまざまな方法が散見されるが、このような手順で行う。

【操作手順】
①ACCオンにする(エンジンは始動させない)
②5~6秒ほど無操作状態で待つ
③キーオフ
④30秒ほど無操作状態で待つ
⑤キーONにする(エンジンは始動させない)
⑥アクセルペダルをゆっくり床に着くまで踏みこんでからゆっくり戻す。これを20~25回ほど繰り返す。(現行〜1世代前くらいのモデルで、マルチファンクションディスプレイが搭載されているモデルでは、アクセル開度が%表示されるのでそれを参考にすることができる)
⑦キーオフ

MFDのアクセル開度表示

 この一連の動作が通称「アクセルペコペコ」と呼ばれるものだ。実際、作業自体は電子制御スロットルのクルマで、アクセルペダルのスロットル信号を学習させるもので、何らかの理由で、標準の入力信号との”誤差”が生まれた場合にリセットの意味合いで行うものとなっている。

「アクセルレスポンスが悪いな」と思ったら
やってみる価値はアリ!

 スバル車のメカニズムに詳しい専門家に聞いたところ「そもそもスロットルから入力されている信号が、設定されているものと狂いがなければ、(アクセルペコペコによる)変化はまったくないはずと言われている。だが、スロットル信号の学習を長きに渡りリセットしていなかったユーザーのクルマが、デフォルトの状態に戻ったことで『変わった!』と体感したという伝聞が広く拡散されたのでは?」と語る。VM系レヴォーグの走り

 もちろんプラシーボ効果的なものも否めないが、動作としては「スロットルのリセット」という意味のあるもので、本当にデフォルト状態から狂いが出ているクルマでは違いを「体感」できるというのは事実だ。とくに故障の原因になるものでもなく、一度やってみる価値はある。動画配信サイトには“アクセルペコペコ”を検証した映像が配信されているので、電子制御スロットルを搭載しているスバル車に乗るユーザーは、この記事はもちろんそれらの動画を参考に是非一度試してみてはどうだろうか。

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