メンテナンスがしやすいのも魅力
メンテナンスやチューニングという点でも魅力はあって、本体そのものの大きさを簡単に変えれるし、シングルキャブだったのを多連装にするのも接続するためのマニホールドさえあれば容易に可能。分解も楽にできるので、オーバーホールが簡単だし、内部パーツを組み替えればセッティングを行うことができるのもキャブレターの利点だ。
インジェクションでもデータを書き換えたり、インジェクターを交換すれば可能ではあるが手間はかなりかかる。キャブの場合、メインジェットという言葉を聞いたことがあるかもしれないが、いわゆるジェット類を交換すれば、アクセル開度に合わせた各段階で燃料の噴射量を変更するといったことも簡単にできる。オーバーホールについても、広く使われた機種であれば、今でもパッキンやジェット類も手に入りやすい。
ブランドもウェーバーやソレックス、SUなどがあって、特徴もそれぞれで違うし、響きだけでもグッとくるものがある。アナログゆえに時代に取り残されてしまったが、その分、今のインジェクションにはない魅力がいっぱいだ。