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なんとフリーハンドで描く芸術! クルマに描かれる「ピンストライプ」の奥深さにビックリ

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔/MOONEYES/Auto Messe Web編集部 竹内耕太

日本には80年代後半にピンストライプの文化が入ってきた

 ピンストライプの文化はアメリカで勃興してから四半世紀以上が経過した80年代の後半に、アメリカのカーカルチャーとともに日本にも入ってくる。その際、大きな役割を果たしたのが「MOONEYES」だ。カスタムカーのイベントとして現在も続いている「ストリートカーナショナルズ」が1987年にスタートし、3年後このイベントにピンストライパーの第一人者としてEd Rothがゲストとして来日。日本でも徐々にピンストライプという文化が普及していった。

 ちなみに当時看板屋として働いていたWILDMAN石井氏は、このイベントでEd Rothのドローイングを見てMOONEYESに入社している。その後Ed Rothの元に修行に行き、本場のピンストライプを学んで帰国。日本でピンストライパーとして活躍することとなる。

日本におけるピンストライプの先駆者、ワイルドマン石井氏

じつは非常に多い日本のピンストライパー人口

 こうして80年代以降、日本でもピンストライプという文化は定着。30年以上が経過した現在、カスタマーのクルマなどにピンストライプを施すことを生業とするピンストライパーが日本全国に存在している。おそらく、アメリカ以外で活躍するピンストライパーの数としてはかなり多い方だろう。

 ピンストライパーの仕事はピンストライプを描くだけでなく、ショップ名やショーカーのニックネームなどを手書き文字で描くレタリングや、マスコットキャラクターやイラストを描くドローイングなども含まれることが多い。こうしたさまざまなテクニックや技法を組み合わせて、ひとつの作品として提供されることが多いのだ。

 また日本独自の文化が融合した結果、M&K CustomsignのMAKOTO氏が招き猫にドローイングした「FORTUNE CAT」が世界中で人気となるなど、日本のピンストライパーは世界に名が知られているケースも多い。

日本には世界に名を知られるピンストライパーも多い

ピンストライプはどこで誰に依頼すればいい?

 ピンストライプは正解が存在するわけではなく、基本的にピンストライパーの感性が大きくものを言う。また絵が得意な人やレタリングが得意な人、独特のテイストを持っている人などがおり、依頼するピンストライパーによって最終的な仕上がりが大きく左右されるのだ。そのため、自分の愛車にピンストライプを入れたいと思ったら、まずは「ストリートカーナショナルズ」や「ホットロッドカスタムショー」のような大きいカスタムカーのイベントで出店しているピンストライパーのブースを訪ねて見てほしい。多くの人は自身の作品を展示しているはずだ。そのなかから気に入った作風のピンストライパーに依頼すればOK。もちろん多くのピンストライパーは自身のSNSなどでも作例を発表しているので、参考になるはずだ。

お気に入りのアイテムにピンストを入れてもらうのも洒落ている

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  • 日本におけるピンストライプの先駆者、ワイルドマン石井氏
  • 凶悪な顔のネズミ「ラットフィンク」はエド・ロスが生んだキャラクター(ホットロッドカスタムショーにて)
  • お気に入りのアイテムにピンストを入れてもらうのも洒落ている
  • 繊細な紋様がフリーハンドで描かれる
  • 日本には世界に名を知られるピンストライパーも多い
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