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「カンパニョーロ」「モモ」「ピレリ」「デトマソ」が全部載せ! イタ車ファンに衝撃を与えた「シャレードターボ・デトマソ」の豪華すぎる中身

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

豪華なイタリアンパーツで構成されていた

 そしてデトマソによるエアロチューンが施された外観は、専用のアイテムがポイントだった。具体的には高速走行安定性を高める形状の前後バンパーをはじめ、ボディサイドのストーンガード、サイドスカート、超大型サイドプロテクションモールなどがポイント。さらにルーフガーニッシュ(Cピラー部にも一体感のあるガーニッシュが付加されていた)、バックドアスポイラーは見せ場のひとつ。決して派手なものではなかったが、シャレードのスタイリングをいささかも損なわずにクルマと一緒に最初からデザインされていたのでは? と思わせられる、スタイリッシュな仕上がりになっていた。シャレード・デトマソ ターボ

 もちろん冒頭でも触れたイタリアン・パーツは、シャレードデトマソターボの“男前”を一段と高めていた。とくに5J×14インチサイズのカンパニョーロ社製のマグネシウムホイールは、ゴールドの塗色の同車オリジナルというものだった。マニアにとっては垂涎、または涙モノのアイテムだった。これに組み合わせられるタイヤは、ピレリがFFスポーティカー用に開発したP8、サイズは165/65R14サイズ。一方でインテリアではモモ社製の市販品のコブラ相当のモデルで、赤いステッチが同色のインテリアと釣り合って、ホットなコクピットを作り上げていた。シャレード・デトマソ ターボ

 また当時のダイハツのパンフレットの写真もご紹介しているが、第20回東京モーターショーではシャレードDETOMASO 926Rなるコンセプトカーが登場した。このクルマは何とミッドシップでの2シーターで、搭載エンジンは、前年に200台限定生産された926ターボのそれをベースに4バルブDOHCターボ化。これにより120ps(グロス)を発揮するとのスペックが公表されていた。

 ホイールはもちろんカンパニョーロだったが、さらにNSA(マフラー)、VEGLIA(メーター)、CARELLO(フォグランプ)、VITALONI(ドアミラー)、FIAMM(ホーン)と装着アイテムも市販のシャレードターボ・デトマソの上を行くラインアップで、ショー会場では、さぞ多くのマニアの熱い視線を浴びたことだったろう。シャレード・デトマソ ターボ

 なおシャレードターボデトマソはその後も1世代開けて1993年8月、4世代目シャレードでも登場。このモデルでは搭載エンジンが1.6Lとなったほか、レカロ社製スポーツシート、364mm径のナルディ社製本革巻きステアリングホイールなどを備えた。シャレード・デトマソ ターボ

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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