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これぞニッポンのモノ作り! 「無いものは造る」でクルマ好きを虜にする技術集団「OS技研」って何もの?

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾/OS技研

OS技研の妥協しない姿勢

 こうして今日まで繋がっていくOS技研ですが、「無いものは造る」という妥協しないモノづくりのスピリットは、創業者の岡﨑氏から継承されているものです。岡﨑氏はつねに妥協しない最良のモノを造ること、そしてその造り方を自身で知ることにこだわっていました。

 OS技研の始まりであったオリジナルエンジンも、金属加工会社に泊まり込み鋳物の製造を学び、自身が納得のいくものを作成。例え他社に依頼することがあっても、自身もその会社へ出向き、研究開発を行っていたそうです。そのような研究開発を行ってきた岡﨑氏は、とある部分に特化した技術者ではなく、製品が出来上がるまでの一連の流れをしっかりと知る技術者なのです。

岡﨑氏のスピリットを受け継ぐ社員たち

 2016年に岡﨑氏は代表取締役を退任し会長職に付き一線を退きましたが、こうした自身で知ろうとし、確かめるというスピリットは現在のOS技研の社員にも生かされています。各々が良いものを造るために考えて行動し、社員が自身で育っていくためOS技研にはトップダウンな会議もほとんど行わないそうです。

 そんなOS技研が目指すこれからの姿は、他社がやらないことを徹底的に極めるということ。今後ガソリンエンジンを搭載したクルマは縮小していくと思われますが、他社が撤退するそのポイントを極めてこそOS技研が生き残る道だと取締役社長である何森氏は語っていました。

 そんなOS技研が最近始めた自社製品はディストリビューターとCDIとのこと。また、最近は自社製品に限らず良いものを広めていきたいという考えから、良いと思った他社の製品もOS技研ファクトリーラインというECサイトでOEM販売しているそう。これからもOS技研は内燃機関に関係するパーツを妥協しない姿勢で造り、提供し続けいくことでしょう。

岡崎氏とTC24エンジン

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