今後の課題と見えた可能性
このような決勝結果を聞くと滑り出し上々と思えるMixed Genderクラスだが、まだまだ課題は多いと関谷氏は語る。
「まずは勝ったことに対する賞賛や証。これを充実させなければならないと思う。それは賞金だったり世間からの注目だったり色々ありますが、勝利したことによるさまざまな対価、これがなければドライバーにとって魅力的なカテゴリーにならない。ドライバーやチーム、関係者にとって、もっと色々な意味で魅力的で参加したくなるようなカテゴリーにしなければならないと思いましたね」
そんな課題点とは反対にポジティブなものも見えてきたそうだ。
「実際に開催してみて、女性ドライバーの活躍の場が広がるという可能性をあらためて感じました。新しいモータスポーツの面白さがひとつ増えたと感じたし、新しいモータスポーツの見方も増えたことでしょう。有名なプロドライバーも参加してくれましたし、インパクトがあったと思います。インタープロトや競争女子も同じですが、自分に能力がある限りMixed Genderクラスをより良いものにしていくために活動していきます」
自身のアイデアと行動でモータスポーツの発展と新たな可能性に尽力している関谷氏。日本が世界に誇るレジェンドドライバーは今もなお、モータスポーツのために走り続けているのだ。
モータスポーツに今までなかった男女ペアというカテゴリー、Mixed Genderクラス。モータスポーツはほかのスポーツと同じく、身体を使う競技。それならばバドミントンや卓球などの男女ダブルスや、トライアスロンや競泳のように男女混合リレーと同じように、モータスポーツにも男女ペアがあって当然だとあらためて感じた。
【取材協力】
インタープロトシリーズ&競争女子公式HP
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