まずはバイクに慣れるところからスタート
各参加者それぞれに1時間ほどの時間を設け、バイクにまずはまたがって、ボランティアスタッフの手押しでバイクのバランス、そしてブレーキ操作の確認、という手順で走行を開始していく。今回は、初参加者3名がいずれもバイク経験者ではないことから、バイクという乗り物に慣れてもらうという意味もあり、バイクに慣れるところからスタート。
動作の確認をしたところで、実際にエンジンをかけてアクセル操作を初体験する。参加者からは「風を感じるって経験を初めてしました」、「今まではバイクに乗りたい、でしたが、バイクに乗ったら次、どうしましょう? って思いです」といった、嬉しいというか舞い上がるようなコメントが聞かれた。多くの障がい者にバイクに乗る喜びはもちろん、新たな希望や目標を提供していることが実感できる。
また、今回は神奈川県にある有料観光道路である箱根ターンパイクのネーミングライツを取得しているアネスト岩田からもボランティア参加があった。アネスト岩田は、神奈川県横浜市に本拠を置くコンプレッサーや真空機器の製造販売を行っている会社で、Jリーグの横浜F・マリノスのサポート、そして箱根ターンパイクのネーミングライツを2018年から取得しているが、ほかにも地域貢献活動にも積極的に活動を行っている。
今回のSSPは「アネスト岩田ターンパイク箱根」を貸し切り状態でパラモトライダーに走行してもらおうという企画『やるぜ!! 箱根ターンパイク2022』の話を聞き、この“夢を叶える場”をぜひ見てみたい、ということで実際にボランティアとしての参加となった。
この「障がいを持ったライダーが公道を走行する機会を」との思いから企画がスタートした『やるぜ!! 箱根ターンパイク2022』は、9月11日(日)に開催を予定。現在、国内最大級のクラウドファンディングサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)での支援を求めている。目標金額は200万円。6月15日時点での支援金は85万円を超えたところまで集まってきた。また引き続きボランティアスタッフの参加募集も行っている。次回のSSPパラモトライダー体験走行会は、7月25日に筑波サーキットで開催予定だ。