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ツワモノ揃いの旧車マニアのなかでも一際リスペクト! シングルナンバーの価値とは

素性がはっきりしていることで大きな付加価値が生まれる

 日本で登録されたクルマのナンバープレートは、左上に運輸支局または自動車検査登録事務所を表す地名(ご当地ナンバーの場合は使用の本拠を示す地名)、右上に分類番号、左下にひらがな/アルファベット、そして、1~4桁の数字が一連指定番号/車両番号として大きな表示されている。

 そのなかで今回注目するのは分類番号で、現在は3桁の数字および希望番号の普及に伴い登場することになったアルファベット入りが主流となっているが、じつはコレ、1桁の数字から始まっているのだ。参考までに記しておくと、1967年に実施された道路運送車両法施行規則の一部改正に伴い2桁化され、1998年に希望番号が導入されたことによって3桁化され、今日に至っている。  1桁ナンバーのことを自動車趣味人は「シングルナンバー」と呼んでおり、旧車愛好家の間では「新車ワンオーナーの貴重なクラシックカー」、「歴代のオーナーがナンバーを継続し、大切に乗られてきた旧車」というセンテンスと同義語となっている。

 オーナーが変わっても1桁ナンバーが継続されていればシングルナンバーということになるが、言うは易く行うは難しで、これを続けるのがなかなか大変なのだ。というのも、クルマをショップから買ったり、友人などから譲り受けたときには必ず名義変更が必要となるが、旧所有者と新オーナーの管轄区域内運輸支局もしくは使用の本拠の位置が同じでなければ、シングルナンバーの継続はできないからである。

 そのため、シングルナンバーは初代もしくは歴代のオーナーが頑張って継続してきた、素性が確か、ヒストリーがある、といった部分に大きな付加価値が生まれる。ナンバープレート・ヒエラルキーにおいて2桁ナンバーよりもエライのであった。

 カーマニアであれば誰もが一度は憧れを抱くであろうシングルナンバーは、クルマが動いている(生きている)ことの証でもあるので、中古車市場に出てくることは稀で入手困難だが、もしも購入できそうなチャンスがあったら、引っ越してでもゲットしておいたほうがいいだろう。

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